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インタビュー

ZAZEN BOYSの全貌を知るための近道――向井秀徳の日常で鳴っている音楽を探索!(小さいけどがんばって読んでね!) その2 2003年1月に開設された公式サイト〈向井秀徳情報〉(www.mukaishutoku.com)。毎週アップデートされ、彼の音楽(&グルメ)ライフが克明に記されている〈日記〉を参考に構成してみました。

★ゆらゆら帝国
「緑のやつ(『ゆらゆら帝国のしびれ』)は最高ですよ。すごく踊れるんですよ。すごいダンス、というかビートがある。“夜行性の生き物が三匹”、あれは〈狂乱節〉ですね。あと赤いほう(『ゆらゆら帝国のめまい』)に入ってる“ボタンが一つ”、これも最高ですね」。右は、ゆらゆら帝国の最新スタジオ作2枚のうちの1枚『ゆらゆら帝国のしびれ』(ミディ)。

★キャプテン・ビーフハート 
60~80年代にかけて活躍した変態音楽家。フリージャズや現代音楽などにも接近し、エキセントリックなサウンドを構築した。「『Trout Mask Replica』……〈鯉男〉って呼んでるんですけど、これもよう聴いとるなあ、高校んときぐらいから。必ず〈ロック名盤選〉とかに載ってるから買ったんですけど、高校んときはわからなかったですよ。〈なんだコレは!?〉と、ずっと思ってる。でも、ずっと聴いていくうちに、おもしろみがね、変わっていくわけですよ」。左は、キャプテン・ビーフハートの70年作『Trout Mask Replica』(Reprise)。

★コーネリアス
「『POINT』は、すごくかっこいいですね。肉体的。ベースとドラムの音がすごく〈ファンク〉ですね」。右は、コーネリアスの2001年作『POINT』(ポリスター)。

★ソニック・ユース
「『Dirty』のデラックス・エディションは買いましたね。これといって変わってなかったけど。ソニック・ユースのコード感を〈コールド・コード〉と呼んでおります。テレヴィジョンもしかりです」。左は、ソニック・ユースの92年作『Dirty : Deluxe Edition』(Geffen)。

★シェラック  
USインディー・シーンの重鎮、スティーヴ・アルビニが在籍するハードコア・グループ。「アルバム3枚を連続して聴くと、至福の時間ですよ、至福。やはりオーディオ的な聴き方をしてしまいますね。サウンド・メイキング的にかなりこだわってるし、ドラム、ギターの音が生々しいから。聴いてて楽しいですね」。右は、シェラックの94年作『At Action Park』(Touch & Go)。


★ジェイムズ・ホワイト&ザ・ブラックス 
サックス奏者、ジェイムズ・ホワイトを擁した80'sニューウェイヴ・グループ。「これは結構聴いてましたね。ささくれ立ったギターとファンク……ノリがイイと。ダンス!」。右は、ジェイムズ・ホワイト&ザ・ブラックスの79年作『Off White』(Warner Bros.)。


★フィリップ・コーラン
「サン・ラーとかのバンドにいた人のリーダー・アルバムなんですけど、CD屋のジャズ・コーナーで爆音でかかってて、問い合わせて買いました。すごくいい。狂騒音楽。“On The Beath”っていう曲が入ってるんですけど、20分ぐらい〈管〉だけでやってるんですね。すごい静かな曲なんですけど、いいんですね」。左は、フィリップ・コーラン&アーティスティック・ヘリテイジ・アンサンブルの67年作『On The Beach』(Aestuarium/Hefty)。

★JPCband 
3MCと、レゲエ、ファンク、ロックなどを融合させたサウンドで、骨太なグルーヴを聴かせるバンド。「描いてる世界は違うけど、こっちが勝手に親近感を覚えるというか。俺は〈冷凍都市〉っていう言い方をよくしますけど、あの人たちは東京生まれで東京の姿を〈ぬ江戸〉っていう言い方をしていて……繋がってるような気がしてます」。右は、JPCbandの最近作『ぬ』(ソニー)。

★レッド・ツェッペリン 
言わずもがな、ロック史上最高のバンド。「ライヴDVD、値段は高いですけど、内容からすればあれは安いですよ。これは衝撃を受けましたね」。ちなみに向井はZAZEN BOYSを「法被を着たレッド・ツェッペリン」と例える。左は、レッド・ツェッペリンのライヴDVD『DVD』(Atlantic/ワーナー)。

★ナズ
「ライヴDVDを観ましたが、これがまたエモーショナルなものでしたね。ひとりで延々とやってますからね。小節数が長いんですよ、ナズっていうのは。何小節あるんだ?って感じで、フックはあまり入れないし。それがかっこいい、むちゃくちゃかっこいい。英語がね、バッチリガッツリわかればもっと鳥肌モノなんでしょうけどね」。右は、ナズのライヴDVD『Made You Look : God's Son Live』(Columbia/ソニー)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年01月22日 12:00

更新: 2004年02月19日 17:04

ソース: 『bounce』 250号(2003/12/25)

文/bounce編集部

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