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インタビュー

『BRAIDED』に編み込まれているものとは!? ふたりのフェイヴァリット・ディスクから解剖!!

【TSUGUMI】

 彼女が真っ先に選んだのは、2パックの96年作『All Eyez On Me』(Death Row)。「全曲がイイ! リリックからも彼が何に苦しみ、何を望んでいたかがわかるし、〈声力〉が感じられる最高の一枚ですね」と、ラッパーらしい感想。

 続いては、「16歳の時に買って以来ずっと好き!」だというウォーレンGの97年作『Take A Look Over Your Shoulder(Reality)』(G Funk/Def Jam)。とか言いつつ、「顔が好きでファンになったんだけど……」と正直ですな。

 3枚目は、グッとジェントルに、アズ・イェットの96年作『Az Yet』(LaFace/Arista)をチョイス。「男の恋愛を歌うグループでいちばん好き」と、絶頂期のベイビーフェイスが手掛けた切ない楽曲にヤラレた様子です。

 続いてはいかにもな一枚、リル・キムが96年にリリースした衝撃的なソロ・デビュー作『Hard Core』(Atlantic)。「このアルバムを聴いてラップを書いてみよう!と思ったんです。女性でもここまでできるって証明されたような……」とのことで、その影響は彼女自身のラップにも窺える、かも?

 で、最後は「姉とクラブに行く車のなかでいつも聴いてた」というアッシャーの傑作『My Way』(LaFace/Arista)。96~97年の作品ばかりなのも興味深く、この時代のR&BやヒップホップがSOULHEADの礎になっているのですね。

【YOSHIKA】

 一方のYOSHIKAは、まずウォーレンGの98年作『I Want It All』(G Funk/Restless)。TSUGUMIの5枚と唯一アーティストが重なりましたが、作風にGファンク風味を漂わせることもあるSOULHEADにとっては別格扱いなのでしょう。「理由が見つからないほど大好き」だそうです。顔は?

 2枚目は、オフスプリングの97年作『Americana』(Columbia)。意外なようですが、「昔、朝起きる時に曲をかけてて……」とのことで寝起きには欠かせない一枚だったようです。

 続いては「最近気持ちを上げたい時に1曲目の“Hands Up”を聴いてます。ビートで自然に身体が動くような感じ」というブラック・アイド・ピーズの『Elephunk』(Interscope)。同作から歌の割合を増していったBEPだけに、彼女たちに通じる部分も多そうです。

 お次、アリシア・キーズの2003年作『Diary Of Alicia Keys』(J)は「楽曲の構成や、昔と今の音楽をミックスしているところが新鮮。かっこいいです」との理由でチョイス。納得。

 最後は「声は可愛いけど、歌い方に勢いがあってエモーショナルなところがいいな」というニヴェアの2002年作『Nivea』(Jive)。ヴォーカル・オリエンテッドな作品が多いのは、リード・シンガーたるYOSHIKAらしいチョイスのようにも思えますね。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年05月07日 17:00

更新: 2004年06月17日 18:23

ソース: 『bounce』 253号(2004/4/25)

文/出嶌 孝次

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