インタビュー

変化を繰り返し、目覚ましく進化してきたブラック・アイド・ピーズの歩み

BLACK EYED PEAS 『Behind The Front』 Interscope(1998) 生音主体でオーセンティックに響く初アルバムで、昨今のジャジーなループ系好きの人にはド真ん中のはず。後に名を上げるポリ・ポールも参加。デビュー前のメイシー・グレイが優しく枯れた歌を聴かせる“Love Won't Wait”が最高だ。

BLACK EYED PEAS 『Bridging The Gap』 Interscope(2000) DJプレミア制作の“BEP Empire”やモス・デフ&レ・ニュビアンを迎えた美しい“On My Own”が話題となった2作目。ファットで温かいトラック群は、同時期のソウルクエリアンズ勢を参照したようでもあり。ワイクリフら先達も参加。

WILL.I.AM 『Lost Change』 BBE(2001) 名物シリーズ〈The Beat Generations〉の一環として登場したウィルの初ソロ作。プラネット・エイジアやメデューサら西海岸の精鋭もマイクを握っているが、主役はあくまでもストリクトリーなビート。カリンバまで駆使するウィルが妙に楽しそう。

THE BLACK EYED PEAS 『Elephunk』 A&M(2003)“Where Is The Love”や“Shut Up”が大ヒットした突然変異的でキャッチーな快作。フロウのメロディック化が進んだ結果としてレゲエ風味もアップ。ジョン・レジェンドやパパ・ローチも参加。これを言っちゃおしまいだが……フージーズ風!?

WILL.I.AM 『Must B 21 : Soundtrack To Get Things Started』 BBE(2003) 創造欲旺盛なウィルのソロ2作目。前作よりグッとBEP寄りで、『Elephunk』に収納できなかったアイデアを遊ばせた感もある。実際にMCライトやKRS・ワンと並んでファーギーやタブーも客演。この雑多感がウィルらしい。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年06月02日 13:00

更新: 2005年06月09日 17:18

ソース: 『bounce』 265号(2005/5/25)

文/出嶌 孝次

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