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インタビュー

苦節10年……アンソニーがソウルを注ぎ込んだヴィンテージな名演の数々


NEW YORK UNDERCOVER 『Soundtrack』 Uptown/MCA(1995)
人気TVドラマのサントラ。メアリーJ・ブライジ、ガイ、K-Ci &ジョジョら豪華なレーベルメイトに混じって、アンソニーは“I Will Go”を披露。無骨かつ不器用な歌い回しがやたら印象に残る。(出嶌)

BUSTA RHYMES 『When Disaster Strikes』 Elektra(1997)
ドン底時代のアンソニーは、今作収録の“Things We Be Doin' For Money Part 2”(曲名が示唆的?)にて鬱憤晴らし。これ以降、ヘルター・スケルターやJT・マネーなどラップ作品での露出が微増していく。(出嶌)

ANTHONY HAMILTON 『Soulife』 Atlantic/Rhino(2005)
2000年頃に録音されたソウライフ時代のマテリアルをまとめた未発表曲集。マーク・スパークスやマイク・シティによるオーソドックスな楽曲が中心で、メイシー・グレイとのデュエットもトピックだろう。(出嶌)

SUNSHINE ANDERSON 『Your Woman』 Soulife/Atlantic(2001)
華々しくデビューしたソウライフ第1弾アクトのファースト・アルバム。本作収録の“Last Night”にてアンソニーはデュエット・パートナーを担当。〈次はオレだ!〉という期待感も見え隠れ(うそ)。(出嶌)

NAPPY ROOTS 『Watermelon, Chicken & Gritz』 Atlantic(2002)
ケンタッキー産ラップ・アクトのメジャー初作。アンソニーが世に知られるきっかけとなったソウルフルな“Po' Folks”はここに収録。彼らの次作『Wooden Leather』でもアンソニーは3曲歌っている。(出嶌)

2PAC 『Better Dayz』 Amaru/Death Row/Interscope(2002)
“Thugz Manshion(7 Remix)”で歌うのがアンソニー。ナズ参加のオリジナル・ヴァージョンとは異なってシンフォニックなウワモノを配したトラックに、歌声で重厚なムードを与えることに成功している。(佐藤)

THE RH FACTOR 『Hard Groove』 Verve(2003)
ミシェル・ンデゲオチェロもベースで参加した“Kwah/Home”では、流麗な演奏とアンソニーの頑固なソウルマン然とした佇まいが美しく調和。この芳醇さはディアンジェロら豪華ゲストがひしめく他曲にも負けない。(佐藤)

JONNY LANG 『Long Time Coming』 A&M(2003)
かつて〈ネクスト・レイ・ヴォーン〉と評された天才少年が、アンソニーと同時期に果たした復活劇。“Red Light”の曲作り/歌で関与したアンソニーは、リズム&ブルース色の拡充に努めた主役の奮闘を好サポート。(出嶌)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年01月02日 17:00

更新: 2006年02月09日 20:47

ソース: 『bounce』 272号(2005/12/25)

文/佐藤 ともえ、出嶌 孝次

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