インタビュー

一貫したベンの音世界とは?これまでの歩みをいま一度振り返ってみよう!

『Welcome To The Cruel World』 Virgin(1994)
同年に出たG・ラヴの作品と共に〈ブルースを現代の感覚で昇華した音〉を感じさせてくれるデビュー作。マヤ・アンジェロゥの詩を歌ったナンバーでのゴスペル味など、のちのブラインド・ボーイズとの共演の布石もここに。

『Fight For Your Mind』 Virgin(1995)
ジミヘン好き/ルーツ・ロック好きであることも露わとなった2作目。埃っぽい骨太なサウンドを見せることで、かえってアコースティック曲でのソングライティング力の素晴らしさが際立ち、作品としてメリハリの効いたものに仕上がっている。

『The Will To Live』 Virgin(1997)
のっけからフィードバック全開のスライド・ギターでラフ&タフなベンを印象づけた作品。一方で、アコースティックな楽曲ではリッチー・ヘヴンスを思わせるシリアスなものもあったり、さらにはレゲエ曲も披露。ここで彼の全貌がハッキリした。

『Burn To Shine』 Virgin(1999)
イノセント・クリミナルズの名を前面に出すことでバンドの一体感をアピール。ヒューマン・ビートボックスを加えたキュートなR&B調から轟音ギターが唸るロックな曲まで、ヴァラエティー豊かな一枚。デヴィッド・リンドレイがゲスト参加。

『Diamond On The Inside』 Virgin(2003)
タフなギターに加えて、今作で印象深いのはファンキーなビート。しかもレニクラばりのキャッチーさ。かたや南アフリカのゴスペル・ハーモニー、レディスミス・ブラック・マンバーゾをゲストに迎えており、やりたい放題のベン節炸裂。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年04月06日 16:00

更新: 2006年04月13日 19:22

ソース: 『bounce』 274号(2006/3/25)

文/ワダ マコト