インタビュー

愛され男のベン・ハーパーを取り囲む興味深い交友録!

 ジャック・ジョンソンの手掛けたサントラ『Sing-A-Longs And Lullabies For The Film Curious George』(Brushfire/Universal)にも顔を覗かるベンですが、サーフ・ロック勢からのラヴコールは絶えないようで……。それもそのはず、映画製作をしていたジャックを自身のレーベルに引き寄せたのはこの男なんです。
 さらに、プロ・サーファーとして活躍していたボー・ヤングを音楽の世界に導いたのもベン。ボーは2004年に『Waves Of Change』(See-Green)という素晴らしい作品をリリースしています。
 また、彼は若手のみならず、先人たちとの交流も盛んで、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマとのコラボ盤『There Will Be A Light』(Virgin)や、ファンク・ブラザーズとのライヴ共演が堪能できるDVD「永遠のモータウン」(東北新社)では、彼の音楽に対する敬意と愛情を感じることができます。
 そのほか、2003年にグラミー賞を受賞したレディスミス・ブラック・マンバーゾやレジー・ワッツと共演したり、アルバム『Shine』(Columbia)も記憶に新しいトレイ・アナスタシオやデイヴ・マシューズ・バンドとツアーを回ったり、ベンのバック・バンド=イノセント・クリミナルズにはブラック・クロウズのバック・フォードが在籍していたり……と、彼のまわりは才人の宝庫なのです! ちなみに、奥様は「ジュラシック・パーク」で知られる女優のローラ・ダン。加えて、彼らの仲介役となったのはメグ・ライアンなのだそう。若手アーティストからハリウッド女優まで、この顔の広さはベンの才能と人徳あってのことなのでしょう。

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掲載: 2006年04月06日 16:00

更新: 2006年04月13日 19:22

ソース: 『bounce』 274号(2006/3/25)

文/編集部