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インタビュー

ブームから10年、J5と共に西海岸アンダーグラウンド・シーンを盛り上げた面々の過去と現在は…… その1

BLACKALICIOUS
 クアナムの前身であるソール・サイズから94年にデビューしているブラッカリシャスは、まさにJ5の同期生。99年のファースト・アルバム『Nia』(Quannum)、

カット・ケミストとチャーリー・ツナも参加したメジャー盤『Blazing Arrow』へと着実に支持層を拡大し、昨年の大傑作『The Craft』(Quannum/Epitaph)ではメインストリーム的な賑々しさも巧みに中和して横綱相撲を披露。今後もJ5の好敵手であり続けるだろう。

PEOPLE UNDER THE STAIRS
 いまなお〈西海岸アンダーグラウンドの良心〉と形容されるLAのコンビで、ハウス作品で知られるオムからのデビューという点でも目を引いた彼ら。

2000年のファースト・アルバム『Question In The Form Of An Answer』(Om)はアングラ・ブームの申し子としての役割をまっとうした内容だったが、今年に入ってリリースした4作目『Stepfather』(Tres)ではジョージ・クリントンやカット・オゥアノも迎えて独自の黒さに到達!

DILATED PEOPLES
 メジャー・デビュー時期がJ5と近かったダイレイテッド・ピープルズも、メンバー同士の交流が深いJ5の同期アクトだと言えるだろう。

クラシック“Work The Angles”を収めた2000年の『The Platform』(Capitol)以降、常にメインストリームとの距離感を測りながら試行錯誤してきた彼らだが、今年に入って登場した通算4作目『20/20』(Capitol)は、これまで以上にゴリゴリのアングラ道を驀進する腹の据わった一枚に!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年08月17日 00:00

更新: 2006年08月17日 21:57

ソース: 『bounce』 278号(2006/7/25)

文/狛犬