インタビュー

ブームから10年、J5と共に西海岸アンダーグラウンド・シーンを盛り上げた面々の過去と現在は…… その2


MICHAEL FRANTI / SPEARHEAD
 西海岸アングラ・ブーム以前に登場していたサンフランシスコの鬼才で、ディスポーザブル・ヒーローズ・オブ・ヒップホップとしての92年作『Hypocrisy Is The Greatest Luxury』(4th & B'way)を発端に、スピアヘッドとして表現を徐々に深化。

温かくピースフルな歌を主体にした2004年の大傑作『Everyone Deserves Music』(Boo Boo Wax)に続くアンタイからの新作『Yell Fire!』も、この本が出る頃には登場予定!


UGLY DUCKLING
 カット・ケミストが“Eye On The Gold Chain”をリミックスしたという縁もある、特に日本で人気のLA産ユニット。

デ・ラ・ソウルまでも引き合いに出された99年のデビューEP『Fresh Mode』(Bad Magic)はニュー・スクール・ヴァイブを追求した作りだったが、コンスタントに作品を重ねながらその本質に揺らぎがないのは驚き。人気曲を詰め込んだベスト盤『Very Best Of Ugly Duckling』(handcuts)にもその味わいは横溢!

THE BLACK EYED PEAS
 なぜ彼らがここに?と思う人もいるかもしれないが、トリオ時代のBEPはまさに西海岸アングラ注目アクトのひとつだったのだ。

98年の初アルバム『Behind The Front』(Interscope)と、チャーリー・ツナも登場する2000年作『Bridging The Gap』を経て4人組に変貌したBEPは、昨年の『Monkey Business』(A&M)で世界を席巻! ウィルのセルメン盤にツナが招かれるなど交流は続いているが……まさに人生いろいろですな。

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掲載: 2006年08月17日 00:00

更新: 2006年08月17日 21:57

ソース: 『bounce』 278号(2006/7/25)

文/狛犬