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インタビュー

いまやシーンはアウトキャスト・フォロワーだらけ?

 本国ではデビュー時から各方面で高い評価を得ていたアウトキャストだけあって、セカンド・アルバムの『ATLiens』以降、古き良き時代のソウルやファンクのエッセンスを損なわず、常に自由で独創的、かつ、斬新で未来的な彼らのサウンドは、多くのフォロワーを生んできた。広く南部や中西部などのアーティストに大きな刺激を与えたのはもちろんだが、地元であるアトランタ~ジョージア州全域に彼らが与えた影響は想像以上に大きかったと推測できる。例えば、オールド・ソウルやファンクの皮膚感覚に優るフィールド・モブやダ・バックウッズ、パーティー感覚のグッド・ヴァイブを追求するヤングブラッズ、イン・ヤン・トゥインズから発展して音の黒さと新しさを打ち出したダ・ミュージシャンズや、スナップスという新しいビートでブレイクしたデム・フランチャイズ・ボーイズ。さらにはアウトキャストと同じダンジョン・ファミリーで初期から活動を共にし、ソウルフルな歌声であちこちから引っ張りだこのシー・ローが、ナールズ・バークレーで大ブレイク中であることや、アウトキャスト本体の人気がいまや世界規模に広がっていることを考えると、今後もあちこちから彼らの影響下にあるアーティストが登場してくるだろう。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年09月14日 23:00

更新: 2006年09月28日 22:38

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

文/高橋 荒太郎

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