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インタビュー

CHARA

スウィートな歌声を詰め込んだ待望のニュー・アルバムをリリース! 華やかにキラキラ輝く生命力に溢れた音世界の秘密を探ってみよう!!


「ここ数年で、オーガニックな香りが付きすぎちゃった感じがして。そういうのは正直、もういいかな、と思ったんですよね。いまはもっと生命力に満ち溢れた音楽をやりたいから」。

 そんな力強い発言と共に放たれるのが、レーベル移籍後初となる約4年ぶりのニュー・アルバム『UNION』だ。〈ナチュラル・メイクのCharaさんもステキですけど、ばっちりメイクとスタイリングをキメたCharaさんも、やっぱ最高です!〉てな具合に、心の中の〈ボーイ〉が思わず快哉の声を上げずにはいられなくなるほど、本作で聴くことのできる彼女の歌声は、すこぶる力強く、セクシーかつキュートで、誰にも真似できない華やかさに満ち溢れている。要するに、みんなが思い描く理想のChara像がこの1枚にギュッと集約されているのだ。

「〈Chara、全然元気じゃん!〉みたいな(笑)? イイですねー。前作の『夜明けまえ』はシンガー・ソングライターっぽい作品だけど、今回は私そのものみたいなアルバムだから」。

 本人も出演したTVCMでもお馴染みの“FANTASY”は、亀田誠治のアレンジによるストリングスが導くドリーミーな一曲。また、田中知之(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)が手掛けた“Crazy for you”や、大沢伸一(MONDO GROSSO)による“Tear Drop”といった、各々の持ち味を活かしたハウシーなトラックなど、本作では豪華なプロデューサー/アレンジャー陣が彼女の歌声に瑞々しい彩りを添えていて印象深い。

「ある程度のイメージは伝えるけど、基本的にサウンドの方向性は相手にお任せしちゃう、って感じです。せっかくお願いするんだったら、その人の〈最大限〉を引き出したいと思うので」。

 そうして作り上げられた本作は、冒頭の彼女の言葉どおり、溢れんばかりの生命力を感じさせる、カラフルでエネルギッシュなアルバムに仕上がった。今後の活動を占う意味でも、本作はこのうえなく重要な作品になるはずだ。

「不安を抱えながら、何かに夢中で挑戦してる感じも似ているし、今回のアルバムって、デビュー作の『Sweet』とか、自分のなかでも重要な『Junior Sweet』ってアルバムと繋がっていると思う。そういう意味で考えても、間違いなくいまは転機ですね」。
▼Charaの作品を一部紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年03月15日 20:00

更新: 2007年03月15日 20:32

ソース: 『bounce』 284号(2007/2/25)

文/望月 哲