インタビュー

Ne-Yo(2)

いまの俺は進化している

 楽器をまったく演奏できないニーヨは、いまもペンと紙だけで次々とヒット曲を書き上げているが、今後はかなりの大物アーティストに楽曲を提供する予定のようだ。

「ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、ブリトニー・スピアーズ、ジェニファー・ハドソン(『Because Of You』にも参加)に曲を提供することになってるよ。俺が書いた歌詞を、セリーヌやホイットニーのような大物が歌った時にどう聴こえるかが楽しみだね(笑)。最近セリーヌと話したんだけど、彼女は〈何か新しいことをやりたいんだけど、流行りの曲をやりたいわけじゃない。ビヨンセがやっていることは私にはできないし、私は彼女と同じことをやりたくない〉って言ってたな。ホイットニーのアルバムには、〈ホイットニー・ヒューストンが復活したわよ!〉という感じの曲が多かったから(笑)、俺は日常的な感情についての曲を書いてあげることにしたよ」。

 今後はレーベルを立ち上げ、映画製作にも関わり、ファッション・ブランドなども手掛ける予定だというニーヨ。最後に日本のファンにこのようなメッセージを残してくれた。

「日本のみんなのことが死ぬほど大好きだし、『In My Own Words』を大成功させてくれて本当に感謝してる。心をオープンにして新作を聴いてほしい。いまの俺はもっと進化したニーヨなんだ。だから、聴き慣れないサウンドが新作に入ってるかもしれないけど、ニーヨであることに変わりはない。2007年を2006年よりももっといい年にしようぜ!」。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年05月17日 21:00

ソース: 『bounce』 286号(2007/4/25)

文/バルーチャ・ハシム