瞬く間にヒット請負人となったニーヨの代表的な仕事を紹介!! その3
FRANKIE J 『Priceless』 Columbia(2006)
ランデヴーの後に亭主と鉢合わせ!という、手に汗握るスリリングな展開の“Hurry Up”をソングライト。スターゲイトとのタッグながらも恒例の泣きメロ路線ではなく、ニヤリとさせる歌詞がウマい。
(池田)
JAY-Z 『Kingdom Come』 Roc-A-Fella/Def Jam(2006)
社長の復帰作にももちろん参加。ビヨンセとの華やかな“Hollywood”にクレジットされ、雷鳴轟くシリアスな面持ちの“Minority Report”では歌声も添える。いまやジェイ・Zにとってもかけがえのない存在だ。
(池田)
RUBEN STUDDARD 『The Return』 J(2006)
自作でもタッグを組むシェア・テイラーと“Make Ya Feel Beautiful”を、ハッピー・ペレスと“Rather Just Not Know”を共作。甘美な旋律で熊男から色気を引き出した。
(林)
SAVE THE LAST DANCE 2 『Soundtrack』 Hollywood(2006)
ニーヨが出演した青春ダンス映画のサントラで、みずからエグゼクティヴ・プロデュースも担った重要作。既発も含めて5曲がニーヨ絡みとなり、ジョーのアーバンなスロウ“It's On You”や、マーカス・ミラーと共作したボクシーの“Bridging The Gap”が聴きモノか。ニーヨ自身の“Watch You Dance”は良質なMJ風の出来!!
(出嶌)
『Full Of Harmony W』 ビクター(2007)
ニーヨが手掛けた前年のシングル“BRAND NEW DAY”を収録。メンバーによる日本語詞とニーヨ独特の譜割が巧く融和し、実にスムースな聴き心地を演出している。
(出嶌)
MARQUES HOUSTON 『Veteran』 T.U.G./Universal(2007)
翳りのあるミッド・ダンサー“Wonderful”における“Sexy Love”路線の必殺メロディーラインは、どう聴いてもニーヨのセンスだろう。マーカスの歌唱にもニーヨ色が滲む。
(林)
MUSIQ SOULCHILD 『Luvanmusiq』 Atlantic(2007)
スティーヴィー・ワンダーへの憧憬が滲むメランコリックな“Ms. Philadelphia”を共作し、ヴォーカル・プロダクションにも関与。デフ・ジャム時代のコラボ?
(林)
BEYONCE 『B'Day : Deluxe Edition』 Music World Music/Columbia/ソニー(2007)
前年のオリジナルからは、スターゲイト&ニーヨによるダイアン・ウォーレン風のポップ・バラード“Irreplaceable”が全米1位を10週独走するビヨ史上最大のヒットに! で、この新装版ではニーヨ絡みの3曲を加えるという展開に。結果的に作品のバランスも良くなった?
(出嶌)