インタビュー

瞬く間にヒット請負人となったニーヨの代表的な仕事を紹介!! その1

YOUNGSTOWN 『Let's Roll』 Hollywood(1999)
実力派ボーイズ・バンドのこの初作がニーヨの最初期仕事。あきらかに彼らしいメロディー運びが聴ける“Lose My Cool”など3曲でソングライトに関与している。なお、ここで組んだディオン・エヴァンス(2パック仕事で名高いプロデューサー)の思い付いた名前こそ〈ニオ(Neo)〉だった。
(出嶌)

NIVEA 『Nivea』 Jive(2002)
ポリ・ポール制作のスロウ“Still In Love”やティードラ・モーゼスらと共作。普遍的な感情の揺れを描いたリリックと翳りある旋律の融和ぶりは、以降のニーヨ節の雛形に。
(出嶌)

MARQUES HOUSTON 『MH』 T.U.G./Elektra(2003)
“That Girl”はいま思えばニーヨ節全開だった。甘くスムースなメロディー、リードと対話するようなコーラス。当初ニーヨ自身がデビュー曲に予定していたというのも納得だ。
(林)

YOU GOT SERVED 『Soundtrack』 T.U.G./Epic(2003)
上掲マーカスの縁か、このサントラでB2Kが披露するバウンシーなアップ“Take It To The Floor”のソングライターにはニオの名が。後の作風とは少し違うけど……。
(出嶌)

CHRISTINA MILIAN 『It's About Time』 Island(2004)
ふたたびポール・ポリ(=ポリ・ポール)組の一員として、セクシャルなヒット・シングル“Dip It Low”のヴォーカル・アレンジを担当。もう1曲、“I'm Sorry”のソングライティングにも関わっている。
(出嶌)

TEEDRA MOSES 『Complex Simplicity』 TVT(2004)
以前から関わりのあった本作のプロデューサー=ポール・ポリとの縁で、大半の曲(11曲)のヴォーカル・アレンジを手掛けているのがニーヨ。ティードラの伸びやかで可憐な声を美しくハーモナイズさせていたのは彼だったのだ。
(林)

MARIO 『Turning Point』 J(2004)
誰もが口ずさめるサビ(歌詞も)が印象的な全米No.1曲“Let Me Love You”をスコット・ストーチらと共作。ヴォーカル作業にも関与したこれで、ニーヨの裏方としての知名度が急上昇した。
(林)

CASSIDY 『I'm A Hustla』 Full Surface/J(2005)
マリオがフックを歌うパーカッシヴな“Kick It Wit You”にてクレジット。流麗なコーラスとソウルフルなメロの掛け合いに思わず身体が揺れるセクシー・チューン。
(池田)

CHRIS BROWN 『Chris Brown』 Jive(2005)
時を同じくして大ブレイクを果たした彼とニーヨには何かと絡みも多く、ここではジャクソン5ネタにほころぶキャッチーな“So Glad”を共作。最近は全米No.1のダンス映画「Stomp The Yard」でも共演した。
(池田)

NE-YO 『In My Own Words』 Def Jam(2006)
実は2作目にあたるらしいが、世に出たアルバムはこれが初。もちろん全曲が自作で、スターゲイトやシェア・テイラー、ソース率いるコンパウンドと、他者への提供曲でもタッグを組む面々との共同作業で美作家ぶりを発揮した。
(林)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年05月17日 21:00

ソース: 『bounce』 286号(2007/4/25)

文/池田 貴洋、出嶌 孝次、林 剛