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インタビュー

それぞれが刻んだ10年の音盤史 その2

10. dj klock 『timing incorrect』 Sublime(2003)
BOSSが言葉を添えた“harmony again”も交えながら、立体感のある独創的なスクラッチでテクノとエレクトロニカ、ヒップホップを繊細に繋いだ初のオフィシャル・ミックスCD。聴いてほしい。

11. HEAT 『Soundtrack』 THA BLUE HERB RECORDINGS(2004)
武論尊&池上遼一の人気漫画を映画化した「HEAT-灼熱-」のサントラ。主題歌の“MY HEAT”などTBH名義も3曲あるが、実質的にはO.N.Oのソロ作的な趣きだ。ハードボイルドな作品世界を鋭敏なビートで描き出す手腕が光る。

12. HERBEST MOON 『Something We Realized』 THA BLUE HERB RECORDINGS(2004)
始動から2年、BOSSのソロ・プロジェクトが放った初のフル・アルバムで、大いなるハウス・ミュージックへの愛を漲らせたプレシャスな名作。この後に登場したダブ盤『Dubthing We Realized』も必携!

13. REBEL FAMILIA 『SOLIDARITY』 POSITIVE(2004) 秋本武士とGOTH-TRADの叛逆ダブ家族が同志たちとの〈結束〉を表明したコラボ・アルバム。JUMBO MAATCHやSHING02といった名が並ぶなか、BOSSが先陣を切って“NO MISSION”に登場!

14. DJ QUIETSTORM 『SORAMIRO』 中目黒薬局(2004)
ルーズなダブ風味の“Sleazy Rap”にBOSSが客演。少しユーモラスなビートに合わせて聴かせるヨレ気味のフロウも新鮮だ。〈共通項は今も青コーナー〉、ってカッコイイね!

15. 『ONLY FOR THE MIND STONE LONG』 THA BLUE HERB RECORDINGS(2005)
全曲が新録の豪華なレーベル・コンピ。O.N.OとHERBEST MOONが各々楽曲を提供し、JUN-GOLDらも引き続き登場。ここに収録の“智慧の輪”と“Road Of The Underground”をもってTBHは活動休止に。

16. THA BLUE HERB 『THE WAY HOPE GOES』 THA BLUE HERB RECORDINGS(2005)
別掲のDVD『THAT'S THE WAY HOPE GOES』にて披露されている新曲をメインに据えた活動休止中のシングル。カップリング収録された、“路上”と“智慧の輪”それぞれのダブ・ヴァージョンが強力!!

17. JAPANESE SYNCHRO SYSTEM 『THE ELABORATION』 LIFE LINE(2006)
これより6年前にコンピ『響現』収録曲で共演していたBOSSとCalmによるユニットの初アルバム。トンコリ奏者のOKIら参加ミュージシャンたちの調和から生まれた珠玉のダンス・ミュージック集だ。

18. RUMI 『Hell Me WHY??』 POPGROUP(2007)
2005年にアナログ・リリースされたO.N.Oプロデュースの“極楽都市”を収録。どことなくエミネムの自作トラックにも似た感触のビートがブルージーなメロディーセンスを湛えて耳残りする逸曲!!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年05月31日 12:00

更新: 2007年05月31日 17:21

ソース: 『bounce』 287号(2007/5/25)

文/出嶌 孝次