インタビュー

Maroon5(3)

音楽=セックスだよ!

 日本ではTVCMに起用されて人気に火が点いたせいか、イマイチ正当な評価を受けることもなく、ここまできてしまった感のある彼ら。だが、それも裏を返せば彼らの楽曲の魅力が際立っているからに他ならない。一時はあのシャラポワとも噂になったアダムだが、彼がセックス・シンボル視されているのも、彼がイケメン云々よりも彼らの音楽の魅力、マジックのなせる業ではないだろうか。彼らの音楽そのものがセクシーなのだから。

「確かにセックスは音楽の大きな一部分だよ。音楽におけるセクシュアリティーは大切なことだし、否定しようとしたって必ず音楽の中に含まれている。ソングライターとしての僕は常にその部分を表現しようとしているし、それが僕の正直な自己表現でもあるわけさ。それにセックスが嫌いな人ってあまりいないだろうしね(笑)」(アダム)。

「僕たちの音楽はソウル・ミュージックとR&Bから多大な影響を受けている。特に新作ではアップテンポでダンサブルになっているわけだし、ソウル・ミュージックってセクシュアリティーを強力に携えた音楽だと思うんだ。ダンスするって行為自体がセックスのメタファー、ダンスはセックスの代用品のようなものじゃないかな(笑)」(ミッキー)。

「うんうん、音楽=セックスだよ。少なくとも僕たちが好きな音楽というのはそうだと思うな。正直言って、すべての音楽がそうだと僕は思っているけどね。その事実を作り手であるアーティストが受け入れているかどうかはわからないとはいえ、音楽とセックスの両者に強い絆があるのは確実だよ。もちろん音楽を演奏するのと、セックスするのとでは全然違っているけれど……でも、ほら、いろんな意味で似通っていることってあるだろ!? その説明をしてあげてもいいけど、まあ、あえて言わなくてもわかってもらえるんじゃないのかな(笑)」(アダム)。

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掲載: 2007年05月31日 14:00

更新: 2007年05月31日 18:57

ソース: 『bounce』 287号(2007/5/25)

文/村上 ひさし