インタビュー

Maroon5

前作でのヒットはまぐれだって? とんでもない! よりファンキーに、よりポップに、よりグルーヴィーに、よりダンサブルに、よりセクシーになったサウンドで、またしても彼らはみんなのハートを熱くする!


 いまさらここでブルーアイド・ソウルの魅力を語るつもりはないが、それにしてもマルーン5の登場はエポックメイキングだった。〈おっ、しばらくこういう官能的ロック・サウンドって聴いてなかったような〉と。ソウルフルという言葉は便利だが、彼らの〈ソウルフル〉はジョス・ストーンのようにシャクリ上げるでもなければ、ビヨンセのようにコッテリでもなく、ティンバランドやファレルが紡ぎ出すハッチャケたクラブ・ビートとも違っている。例えるならば起き抜けのモーニング・コーヒーみたい、それも思いっきり薄~いやつ。ソウルフルでありながら薄めという、その匙加減の妙を彼らが改めて教えてくれた。

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掲載: 2007年05月31日 14:00

更新: 2007年05月31日 18:57

ソース: 『bounce』 287号(2007/5/25)

文/村上 ひさし