アレックス・パターソンを育んだオーブ前の〈お仕事〉あれこれ
ユースの縁もあってキリング・ジョークのローディーをしていた80年代初頭のアレックス・パターソン。だが、そのバンドも所属していたヴァージン傘下のEGで、彼がA&Rを務めていたことは知られていないかもしれない。EGといえばブライアン・イーノらの名作をリリースしていたアンビエント音楽の総本山でもあり、その時の人脈が“Pandaharmonium”のリミックスを手掛けることになるペンギン・カフェ・オーケストラや、後にオーブ作品に招聘するロバート・フリップとの縁に繋がったのだろう。一方でアレックスはポール・オークンフォルドのパーティーでチルアウトDJを務めていたわけで、両者の間にある共通の感覚にオーブの音楽性が育まれたと見るのもおかしな話ではないだろう。
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