インタビュー

オーブと同じ夢を見るユースって誰だ?

 今回の『The Dream』でオーブと久々に再会したユース。キリング・ジョークのオリジナル・メンバーとして知られる彼だが、一方では伝説のバタフライ・スタジオを設立してトランス黎明期に生まれた数々の名作に携わり、サイケデリック・トランスをリードしてきた人物としても有名だ。90年代初頭からドラゴンフライを主宰してサイケ・トランスをリリースしながら、サブ・レーベルのカマフラージュからはプログレッシヴ・ハウスを、リキッド・サウンド・デザイン(LSD)からはグルーヴィーかつディープなダブやチルアウト作品を発表(アレックス・パターソンも2001年にコンピ『Dr. Alex Paterson's Voyage Into Paradise』を発表し、2006年にはコンピ『Illuminations』に参加)するなど、現在もシーンに影響力を持つ重鎮なのである。また、プロデューサー/リミキサーとしてもユースの守備範囲は広く、著名なプロデュース仕事に限ってみても、ヤズーやバナナラマから、ジェイムズ、システム7、プライマル・スクリーム、さらにはヴァーヴの大名曲“Bitter Sweet Symphony”まで、この字数ではフォロー不能なほど膨大なスタジオ・ワークを通じて超人ぶりを発揮している。
▼ユースの関連盤を一部紹介。

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掲載: 2007年10月11日 23:00

ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)

文/青木 正之