10年分のプロデュース/参加作品を厳選して紹介するよ! その1
CANIBUS 『Can-I-Bus』 MCA(1998)
LLクールJに噛み付いたバトルMCのデビューをクリフが完全バックアップ。強烈な“Second Round K.O.”など5曲を手掛けるも、なぜか話はLLとクリフのビーフへと発展し、〈偽ボブ・マーリー〉と罵られることに……。
(出嶌)
WHITNEY HOUSTON 『My Love Is Your Love』 Arista(1998)
ここではボブ・マーリー“No Woman No Cry”風味の表題曲を提供。そうとう満足のいく出来だったのか、自身のソロ2作目では同曲のダブ・プレートを収録し、悦に入っている様子が窺える。
(山西)
SANTANA 『Supernatural』 Arista(1999)
“Smooth”の異常ヒットで知られる御大の復活作だが、ここから生まれたもう1曲の特大ヒットこそ、クリフ制作の“Maria Maria”である。レフージー軍団のプロダクトG&Bを配したラテンの哀愁味が心地良い。
(出嶌)
CITY HIGH 『City High』 Booga Basement/Interscope(2001)
〈第2のフージーズ〉として自身のレーベルから送り出した当時18歳の3人組。当然この初作にも全面参加し、スムースな楽曲を開陳しているが、紅一点ヴォーカルの私生活にまで闖入したとの噂も!
(山西)
TOM JONES 『Mr. Jones』 Gut(2002)
同年の『Masquerade』に招いた帝王を、お返しに全曲プロデュース! 多彩な手捌きで御大からブルージーな魅力を引き出し、ボブ・シーガー“We've Got Tonight”をゴスペル仕立てで歌わせるなどの巧さがクリフらしい。
(出嶌)
SHAKIRA 『Oral Fixation Vol. 2』 Epic(2006)
レッド・ワンと共同で手掛け、自身もマイクを握ったレゲトン調の“Hips Don't Lie”がサッカー・ワールドカップのテーマ曲として世界的ヒットを記録! 本作のユーロ盤などにボーナス収録されてます。
(出嶌)
YING YANG TWINS 『Chemically Imbalanced』 Collipark/TVT(2006)
Mrコリパークと共に5曲をプロデュース。特にホール&オーツ“Man-eater”使いの“Dangerous”が素晴らしく、パーカッションが入り乱れて突如テンポアップする展開に即死デス!
(山西)
T.I. 『T.I. vs. T.I.P.』 Grand Hustle/Atlantic(2007)
サウス勢との相性の良さを痛感したか、キングと手を組んだクリフはズルズルの名曲“You Know What It Is”をプロデュース。逆にT.I.はクリフの新作で共同エグゼクティヴ・プロデューサーも務めている。
(出嶌)
KEVIN MICHAEL 『Kevin Michael』 Downtown/Atlantic(2007)
黒人とイタリア人のダブルでユニークな折衷性を備えたシンガー……ってことで好相性も当然か。クリフは“It Don't Make Any Difference To Me”をレゲエ調に仕立て、ユルい絡みも披露している。
(出嶌)
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