インタビュー

Perfumeから漂う、今昔ガールズ・ポップの香り その2

モーニング娘。 『ALL SINGLES COMPLETE』 zetima 
頻繁なメンバー交替で躍進した彼女らの歴史を辿れるベスト。名曲“真夏の光線”や“恋愛レボリューション21”など最上級のポップスがズラリと並んだ好況期を思えば、彼女らの支持基盤は〈良い曲〉にこそあったのだとわかる。

SPANK HAPPY 『Computer House of Mode』 キング(2002)
国民的なアイドル像が失われ、その役割が多方面に分散された時代。そのなかで、岩澤瞳の〈何にもわかってない感〉を押し出してポップスを追求した菊地成孔は正しい。

林未紀 『アイドルになりたい』 ポニーキャニオン(2007)
小西康陽の手捌きに、大人の遊び場としてのアイドル像の典型を見るデビュー・シングル。ムーンライダーズ“マスカットココナッツバナナメロン”を歌わせるとは!

元気ロケッツ 『Heavenly Star/Breeze』 avex trax(2007)
まだ地球に降りたことのないLumiが30年後の宇宙から歌う無垢でキュートなハウス名曲で、サウンド面はPerfumeにも通じる部分アリ。ついに〈アイドル〉はまだ存在しない領域に突入……。

Sweet Vacation 『Do the Vacation!!』 BUG(2007)
これはPerfume狙い? 東京エスムジカのDaichi HayakawaとMAYのユニットで、シンディ・ローパー〈グーニーズ〉のカヴァーが好感触なガーリー・ハウス集だ。

VANILLA BEANS 『U Me』 徳間ジャパン(2007)
北欧のイノセンスを纏った次世代アイドル、リカとレナのデビュー・シングル。渋谷系の残り香もするファンシー&タンバリンな良曲で、音楽が大事にされてる様子は〈Perfume以降〉ならでは?

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年02月07日 21:00

更新: 2008年02月07日 21:28

ソース: 『bounce』 295号(2008/1/25)

文/出嶌 孝次

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