インタビュー

ロックの歴史を変えた彼らの足取りを再確認!!

THE MARS VOLTA 『De-Loused In The Comatorium』 Universal(2003)
前身のアット・ザ・ドライヴ・イン以上に革新的なアプローチで、〈亡き友人をモデルにした小説〉というテーマに挑んだ初作。リック・ルービンにプロデュースを仰ぎ、レッチリの面々をゲストに招集。

OMAR A. RODORIGUEZ-LOPEZ 『A Manual Dexterity:Soundtrack Volume One』 Gold Standard Laboratories(2004)
架空のサントラとして制作されたオマー初のソロ・アルバム。エレクトロニカやノイズ音楽にサルサを採り入れた、さまざまな映像を喚起する作品。

THE MARS VOLTA 『Frances The Mute』 Universal(2005)
クレジット上は12曲だが、実質は5つの組曲から成るトータルおよそ80分の、スケールの大きい深遠なる2作目だ。本作のコンセプトも〈バンド仲間の死〉。ジャケは元ヒプノシスのストーム・ソーガソンによるもの。

OMAR A. RODORIGUEZ-LOPEZ 『Omar Rodriguez』 Willie Anderson(2005)
ソロ2作目。バックを固めた面々は、その後のソロ作において中心メンバーとなるマーズ・ヴォルタのホアン、エイドリアン、マルセル、そしてマニー・マーク。オランダ在住時に作られた一枚である。

THE MARS VOLTA 『Scabdates』 Universal(2005)
バンド初の本ライヴ・アルバムは、さまざまな場所で録音されたテイクを編集したものである。作品を再現する場ではなく、即興を重視するのが彼ら流儀のライヴ。ゆえにスタジオ作品とは別の凄まじさを感じることができる。

THE MARS VOLTA 『Amputechture』 Universal(2006)
初めてコンセプトのない作品となった3作目。オマーはプロデュース業務に徹するため、ギター・ソロ以外をジョン・フルシャンテに任せている。緻密に作り上げられた実験的な今作は、〈新世紀のプログレ〉とも評された。

OMAR A. RODORIGUEZ-LOPEZ 『Se Dice Bisonte, No Bufalo』 Gold Standard Laborato-ries(2007)
前作とほぼ同じ顔ぶれで作られたソロ3作目。セドリックが駆けつけた“Rapid Fire Tollbooth”は、本隊の新作でも“Goliath”とタイトルを変えて披露されている。

OMAR RODORIGUEZ-LOPEZ & LYDIA LUNCH 『Omar Rodriguez-Lopez & Lydia Lunch』 Willie Anderson(2007)
NYアンダーグラウンド・シーンの女帝であり、ノーウェイヴを代表するシンガーとのコラボ盤。リディア・ランチの妖しく囁くポエトリーが印象的。

OMAR RODORIGUEZ-LOPEZ 『Calibration』 N2O(2007)
オランダ在住時の2005年に制作されたソロ4作目は、ダブとエレクトリックをテーマにした一枚。いつもの面々をはじめ、昨年本隊に新加入したトーマス・プリジェンやジョン・フルシャンテがヴォーカルで参加した曲もアリ。

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掲載: 2008年02月14日 19:00

ソース: 『bounce』 295号(2008/1/25)

文/池田 義昭