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インタビュー

音盤で辿るスヌープの15年史 その1

1. SNOOP DOGGY DOGG 『Doggystyle』 Death Row(1993)
説明不要のクラシック。アートワークからスキットまで、デビュー作とは思えぬコンセプチュアルな内容で余裕の全米1位獲得。“Who Am I(What's My Name)?”“Gin And Juice”や名ポッセ・カット“Ain't No Fun”収録。
(升本)

2. SNOOP DOGGY DOGG 『Tha Doggfather』 Death Row(1996)
ドクター・ドレーとの別離により、自立を促されての2作目。Gファンクの典型から離れたDJプーの簡素なビートは賛否両論だったが、いま聴けば普通に格好良い。チャーリー・ウィルソンとの初顔合わせもここで実現。
(出嶌)

3. SNOOP DOGG 『Da Game Is To Be Sold, Not To Be Told』 No Limit/Priority(1998)
衝撃のノー・リミット移籍第1弾。当時のサウス最高峰たる制作チーム、ビーツ・バイ・ザ・パウンド主導のギラついたバウンスを飄々と乗りこなす姿は圧巻で、ソルジャーズとの競演も新鮮だった。
(升本)

4. SNOOP DOGG 『No Limit Top Dogg』 No Limit/Priority(1999)
前作よりもやや西風味に揺り戻し、DJクイックやアント・バンクス、ラファエル・サディークらがプロデュースに参画。なかでも再合体したドレーとの“B Please”は、ポストGファンク時代のアンセムとなった。
(出嶌)

5. SNOOP DOGG PRESENTS THA EASTSIDAZ 『Snoop Dogg Presents Tha Eastsidaz』 Doggystyle/TVT(2000)
LBCの叔父貴キャラであるトレイ・ディー、若手のゴールディ・ロックと組み、LA東側をレペゼンしたトリオの処女作。肩の力が抜けたオーセンティックな西海岸サウンドを気心の知れたメンツと聴かせ、“G'd Up”がヒット。
(升本)

6. SNOOP DOGG 『Dead Man Walkin』 Death Row(2000)
同時期の『Tha Last Meal』に合わせてデス・ロウが嫌がらせで発表した編集盤。とはいえドッグ・パウンドやスーパフライらとの共演曲も当然あるので侮りは禁物だ。ラファエル・サディークとの共演曲“Head Doctor”が人気。
(升本)

7. SNOOP DOGG 『Tha Last Meal』 No Limit/Priority(2000)
ノー・リミットでの〈最後の晩餐〉。ドレーをはじめとする制作陣やゲスト、アートワークも含め、南部色を払拭して西への帰還を果たすのみならず、ティンバランドによる新機軸の“Snoop Dogg(What's My Name II)”も話題に。
(升本)

8. SNOOP DOGG PRESENTS THA EASTSIDAZ 『Duces N' Trays』 Doggystyle/TVT(2001)
前作に続いて、フレッドレックやバトルキャットら西の精鋭職人が中心となって制作された、ソリッドで重厚な2作目。ファンキーなコケインの歌声が響き渡る“I Luv It”がシングル・ヒット。
(升本)

9. SNOOP DOGGY DOGG 『Death Row's Greatest Hits』 Death Row/Priority(2001)
デス・ロウ主導のベスト盤ながら、12インチのみの曲や未発表モノが多いのでスルー不能。ラファエル作のメロウな“Midnight Love”、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのリミックスなども。
(出嶌)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年04月03日 17:00

ソース: 『bounce』 297号(2008/3/25)

文/出嶌 孝次、升本 徹