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インタビュー

曽我部恵一BAND(2)

ガツンとまっすぐ飛んでいけばいい

 いまやポップ・ミュージックは、カヴァー・アートも含めてアーティストの世界観を表出させる場ではなく、手のひらにも満たない再生機に収められた数百曲、数千曲からセレクトされる時代になった。そのなかでも響かせなければいけない音がある。

「(デジタル・オーディオ・プレイヤーなどで)シャッフルされて、全然自分たちと関係ないミュージシャンの後でこのアルバムの曲がかかることもあるだろうし、ジャケットを見ない人もいるだろうし……それも含めて、伝わっていくものにしたかった。だから、〈アナログで録らなきゃいけない!〉とか昔は思ってたんだけど、そういうのはもういいや、と思って。音質も、聴けりゃいい、みたいな。とにかくガツンとまっすぐ飛んでいけばいい、ってとこだけを重視してる」。

 それにしても、安達哲の傑作コミック同様、〈キラキラ!〉というタイトルで描かれる青春像のなんと眩しいことか。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年05月08日 18:00

ソース: 『bounce』 298号(2008/4/25)

文/山内 史