インタビュー

とめどなく溢れる創造性が爆発し続ける、曽我部恵一ワークスをプレイバック! その1

曽我部恵一 『曽我部恵一』 ユニバーサル(2002)
サニーデイ・サービス、ピチカート・ファイヴ、フィッシュマンズの終焉でその収束が決定的となったスウィンギン90's。その喧騒に別れを告げるかのように、私的な世界観を穏やかなアコースティック・サウンドで紡ぎ上げたソロ第1弾作品である。

曽我部恵一 『瞬間と永遠』 ユニバーサル(2003)
艶やかにブロウするサックスがインパクト大なタイトル・ナンバーや、4つ打ちのメロウ・トラック“White Tipi”など、ツカミの強いアレンジを施した楽曲が目立つ2作目。ライヴではアクメ顔で絶叫するスロウ・ブルース“FIRE ENGINE”もハイライト・チューン。

曽我部恵一 『STRAWBERRY』 ROSE(2004)
ROSEを立ち上げて、自身1発目となる本作は現バンドのプロトタイプであるOO TELESAをバックに従えて、眠っていた〈やんちゃネス〉を全開に。ライヴ映えするナンバーが並ぶなか、メロウ・マインドが冴える名曲“ブルーのこころ”が豊潤な甘いメロディーを奏でる。

曽我部恵一 『無政府主義的恋愛』 ROSE(2005)
ひょんな縁で繋がった下北沢のヤング・ジェネレーション、OO TELESAと共に、全国40か所を巡った同名ツアー。そのなかから曽我部の故郷である香川県での愛と笑いと熱狂の夜を完全収録したDVDがこちら。2時間40分にも及ぶやけっぱちパワー全開のステージで、その後の作品を下ごしらえ。

曽我部恵一 『ラブレター』 ROSE(2005)
前作から9か月。引き続きパワフルなテンションで驀進する4作目。愛娘のやんちゃっぷりを歌った“ハルコROCK”、クワイアさながらの一体感を生み出す“ジュークボックス・ブルース”など、ハイエナジーなロックンロールに乗せて歌い上げていく12編。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年05月08日 18:00

ソース: 『bounce』 298号(2008/4/25)

文/久保田 泰平