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インタビュー

とめどなく溢れる創造性が爆発し続ける、曽我部恵一ワークスをプレイバック! その2

曽我部恵一 『sketch of shimokitazawa』 ROSE(2005)
下北沢ゆかりのアーティストが、再開発によって変えられようとするこの街を守ろうと立ち上がったプロジェクトの一環。慣れ親しんだ街並みを憂うように、彼の歌は温かく、そしてメロウ。将来、古き良き下北沢の記憶と共に残るであろう、思い出のスケッチ。

曽我部恵一BAND 『LIVE』 ROSE(2005)
現バンドでのライヴ・アルバム。年間100本を超えた2005年のライヴ・イヤーを締め括るものでもあり、このバンドとガッツリ組んでいける自信が確信に変わった証でもあるだろう。まったくもってスマートじゃないジャケも、曽我部の熱意を雄弁に表している。

曽我部恵一 『LOVE CITY』 ROSE(2006)
バンドと共に突っ走ってきた歩を一旦休め、ちょっと振り向いてみたところで手に触れたものは、恋人同士で耳を傾けたくなるような甘いメロディー。ここでの〈LOVE〉は家族や友人に対するものではなく、男子と女子の世界。ジャケがオザケン『LIFE』にも似ていて……。

曽我部恵一 『NAKED SONGS』 ROSE(2007)
サニーデイ・サービス『愛と笑いの夜』全曲再演を含む、3部構成、実に50曲以上を弾き語った、2007年1月21日に東京・新宿LOFTで行われたステージから16曲を抜粋したDVD。全編モノクロで記録されたシンプル極まりない映像で、装飾を剥いでも輝きの鈍ることはない曽我部の〈歌ごころ〉を見事に記録している。

曽我部恵一 『blue』 ROSE(2007)
曽我部の〈恋する〉モードは引き続き。『LOVE CITY』からわずか7か月後ということもあってその延長線上にある世界観だが、こちらはいわゆる〈春夏モノ〉。炭酸水の泡が弾けるような爽やかさと、瑞々しくも〈蒼い〉メロディーが10曲。現バンドでの楽曲も6曲収録されている。

曽我部恵一ランデヴーバンド 『おはよう』 ROSE(2007)
前作から4か月……って、それはそれは曽我部の多作ぶりに驚かされるわけだが、本作は4人のプレイヤーを従えたドラムレスのアザー・セッション。これまでになくしなやかで、平熱だけどアツいグルーヴを聴かせる逸品。ハルコちゃんとのデュエットも微笑ましく。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年05月08日 18:00

ソース: 『bounce』 298号(2008/4/25)

文/久保田 泰平