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インタビュー

DE DE MOUSE

シルエットの向こうに広がるエレクトロマンティックで雄大なサウンドスケープ……もっともアルバムを待たれていた才能が、ついにメジャー・デビューを果たした!


  耳元に飛び込む電子音、そのメロディーの塊が頭のなかを幾度も巡る。聴く人の記憶の断層を引っ掻き回し、めいめいの原風景を立ち上げるかのようなその旋律は、しばしば〈ノスタルジック〉〈ロマンティック〉と評される。このたび、セカンド・アルバムにしてメジャー・デビュー作となる『sunset girls』をリリースする29歳の青年、DE DE MOUSEことエンドウ・ダイスケ。彼の音楽は〈子供のためのフェロモン〉を携えた電子音とブレイクコアの折衷で知られている。その名が広く知れ渡ったのは2006年から2007年にかけてのこと。“baby's star jam”のフロア・ヒット、それに続く同曲収録のファースト・アルバム『tide of stars』のロング・ヒットがきっかけだった。

「“baby's star jam”はハウスDJも含めて、いろんなDJがかけてくれた。あの曲は、リズムが後半ぐちゃぐちゃになるし、メロディーも同じことを繰り返している。こんなに崩れたポップスもないし、クラブ・ミュージックとして聴いてもフロア寄りでもアンビエント寄りでもない中途半端な感じで(笑)。これがここまで受け入れられるんだ、っていうのがいまだに凄い驚きで。恐らくメロディーが受け入れられたんだろうな」。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年05月08日 22:00

ソース: 『bounce』 298号(2008/4/25)

文/リョウ 原田