で、振り幅の広いDE DE MOUSEワークスをいまのうちにチェックしておこう!
DE DE MOUSE 『tide of stars』 ExT(2007)
フロアに愛された“baby's star jam”から、リフレックス好みの片鱗が窺える“raven”までを収録し、チャント使いやフュージョン的な作法、ブレイクコアのロウ・エンド・セオリー……多彩な原石が渾然一体になった、緑柱石のように輝く処女作だ。
(原田)
DE DE MOUSE 『east end girl』 ExT(2007)
ペット・ショップ・ボーイズの“West End Girl”をもじってみせた昨夏のアンセムを表題に掲げた5曲入りのミニ・アルバム。その“east end girl”はメロウな『sunset girls』収録版と異なり、16ビートで跳ね回る仕様のもの。CHERRYBOY FUNCTIONのリミックスも収録。
(原田)
KAADA 『Music For Movie Bikers + Remixes』 ROMZ(2006)
ノルウェーの才人による穏やかな疑似フィルム・ミュージック作品に、ROMZ勢中心のリミキシーズを付けた豪華な2枚組。Olive Oilやpianaら多彩な顔ぶれと並んで、DE DE MOUSEが“Mainstreaming”のリミックスで参加している。
(出嶌)
FQTQ 『FUNKY WEAPON』 FQTQ(2007)
ポスト・ブレイクビーツ~テック・ハウス世代ならではのポップ感覚を体現するエレクトロ・ポップの貴公子に、DE DE MOUSEは“the guitar sings”のリミックスを提供。原曲のドタバタ的な楽しさを、“tide of stars”に通じるブレイクビーツ使いで拡張してみせた。
(原田)
amtm 『恋はビヨーン』 ビクター(2007)
ピーター・ビヨーン&ジョンの〈口笛ソング〉をAimiとブラザートムの即席デュオが日本語カヴァーするという、良い意味でユルユルな企画シングル。カジヒデキ製の軽妙な原曲も最高だけど、そのフワフワ感を活かしてエレポップに仕立てたDE DE MOUSEのリミックスも抜群!
(出嶌)
『TOKYO PUDDING presents TOKYO SOUNDSCAPES』 avex trax(2007)
ハヤシベトモノリやYMCKらが参与した東京プリン監修のコンピ。DE DE MOUSEの手による“TOKYO HELLO GOOD-BYE”は、感傷的なメロディーをItscoとhiroko(mihimaru GT)がドラマティックに歌い上げた注目の逸曲だ。
(出嶌)
『キラキラジブリ』 ハピネット(2007)
かつてジブリ映画「耳をすませば」のヒロイン=月島雫に恋焦がれるほど入れ込んだというDE DE MOUSEは、本トリビュート盤でその声優/歌手の本名陽子と共演。彼の〈郊外感〉と電子ロマンに溢れた“カントリーロード”は、数少ないヴォーカル仕事のひとつ。
(原田)
『POP UP!!』 Rambling(2008)
ボッサ・カヴァーされた洋楽の人気曲を気鋭のクリエイター陣がさらにリミックスしたコンピ。Latin Quarterやpeechboyの名前も並ぶなか、DE DE MOUSEは〈君の瞳に恋してる〉を惜しみないシンセの奔流でアッパーなエレクトロ・ハウス調に展開している。爽快!
(出嶌)
木村カエラ 『+1』 コロムビア(2008)
石野卓球やAxSxEらが起用された意欲的な最新アルバムにおいて、クロージングの“Humpty Dumpty”をDE DE MOUSEがプロデュース! 唱歌のように純朴なリフレインとピアノを中心に据えたドリーミーなアレンジが、アルバムを深い余韻と共に締め括っている。
(出嶌)