インタビュー

ふたたびラップ・ロックが おもしろくなってきたぞ!! その2

TOBYMAC 『Portable Sounds』 CMG(2008)
グラミー賞ゴスペル部門のノミネートや〈ダヴ・アワード〉3部門の受賞など、クリスチャン・ロック・アクトとしてはマナの一歩先を行く彼。ソウル寄りだった前作に対し、ロックが復調しているこの3作目は躍動的な出来映えに。
(宮原)

THE BREDRIN DADDYS 『Bag O Tricks』 SURFROCK(2008)
US西海岸ロングビーチ出身の7人組ラガ・ハードコア・バンドが、5年ぶりに放った新作。3MCで捲くし立てるヒップホップ曲や、屈強なまでに叩きつけるメタル・サウンドといった彼らの持ち味は健在だ。
(宮原)

SPOUT 『We're Goin' Straight To Hell』 RB(2008)
クラシック音楽の印象が強いオーストリアでラップ・ロック!? 意外かもしれないが、かの地はミクスチャー・バンドの名産地でもあるのだ。DJとギターが脱退してメタルコア色が強まったものの、彼らのパーティー性は不変!
(宮原)

SLIGTLY STOOPID 『Chroncitis』 Stoopid/POWERSLAVE(2008)
サブライム・チルドレンの筆頭。G・ラヴやマニー・マークらゆるサーフ人脈の他、グールーやミックス・マスター・マイクといったヒップホップ系のゲストを迎え、音楽性豊かな世界を構築した通算5作目。
(宮原)

SONIC BOOM SIX 『Arcade Perfect』 Deck Cheese(2008)
マンチェスター発の男女混合バンド。ここに並んだメンツのなかではもっともポップでキャッチーな音を鳴らしているのだが、ノー・ダウトやゼブラヘッドにも通じる陽性のサウンドがとても魅力的である。
(粟野)

KOTTONMOUTH KINGS 『Cloud Nine』 Suburban Noize/SUBURBAN NOIZE JAPAN(2008)
泣く子も黙るサバーバンの首領。サイプレス・ヒルやテック・ナインらが押し寄せた本作は、ファミリーの絆を重視しつつも活動の幅を拡げていったバンドのキャリアを象徴している。
(粟野)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年05月29日 21:00

ソース: 『bounce』 299号(2008/5/25)

文/粟野 竜二、宮原 亜矢