インタビュー

『Los Angeles』を生んだLAアンダーグラウンドはまだまだ燃えている!

 フライング・ロータスを送り出したLAアンダーグラウンド・シーンは一昨年あたりからコンスタントに良作を発表してきたが、今回の『Los Angeles』と前後して注目作が次々と登場している。まず、アモンコンタクトやビルド・アン・アークで精力的なリリースを続けるシーンの元締め=カルロス・ニーニョとリル・サイ(元サイエンズ・オブ・ライフ)の組んだジャズ・ヒップホップ作品『What's The Science : Elevation』は最重要だろう。フライング・ロータスやデイデラスも招いてこの界隈を集大成した傑作で、ファラオ・サンダースのリメイク“Freedom”がヤバい。一方、そのデイデラスがよりダンサブルな自称〈レイヴ〉作品の『Love To Make Music To』を発表したり、ノーバディが別ユニットのブランクブルーにてブライアン・ウィルソンを引き合いに出されるほどの歌ものポップを展開していたり、音もどんどん多様になっている。次の一手が待たれるマッドリブのイエスタデイズ・ニュー・クィンテットや、別掲のエリカ・バドゥ作品で再注目のサー・ラー、さらにはアルファ・パップの動きも含めて、この周辺は今後も注視されていくべきだ!

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掲載: 2008年06月05日 17:00

更新: 2008年06月05日 18:00

ソース: 『bounce』 299号(2008/5/25)

文/狛犬

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