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インタビュー

ロマン輝くエステルの履歴書……UK版ローリン・ヒルどころじゃない多彩さを再確認!! その2

JOHN LEGEND 『Once Again』 Getting Out Our Dreams/Columbia(2006)
“Save Room”のプロモ・クリップにも顔を出すなど、ジョンと親交を深めていたエステルは“Slow Dance”を共作。ウィル・アイ・アムも制作に絡んだ60'sソウル風の曲で彼女自身が歌っても似合いそうだ。
(林)

OMAR 『Sing (If You Want It)』 Blunt(2006)
「UKの音楽業界では〈顔〉なの」と語るエステルは、同じく英米のシーンと手を繋ぐUKソウルの大御所とも、彼の近作でコラボ。オマー自身の過去曲をネタ使いした“Lay It Down”にラップで客演し、新風を吹き込んでみせた。
(林)

AFROREGGAE 『Favela Uprising』 Mr. Bongo(2007)
ブラジルのミクスチャーなレゲエ・バンドによる本作では、ビッグ・ダダに所属するタイと共に“Nenhum Motivo Explica A Guerra”でラップを披露。ここで披露されているようなアーシーな語り口ももっと聴いてみたい。
(出嶌)

HI-TEK 『Hi-Teknology 3: Underground』 Babygrande(2007)
過去にタリブ・クウェリとの共同名義作でレ・ニュビアンを招いていたハイ・テックらしく、この近作ではエステルを起用。歌とスロウ・ラップで哀感を滲ませた“Life To Me”は、もはやエステル主導の曲と言っていいか。
(林)

ALESHA 『Fired Up』 ビクター(2008)
エステルと同じく歌とラップを使い分け、UKガラージに首を突っ込んできた元ミスティークの10頭身女性。そんな彼女の初ソロ作で表題曲や〈黒帯ドラゴンのテーマ〉使いのファンキー曲を共作したエステルは、真の同志なのだ。
(林)

KIDZ IN THE HALL 『The In Crowd』 Duck Down(2008)
どことなく〈G.O.O.D.〉なコンシャスネスも醸す新進のラップ・デュオだけに、エステルとの相性が良いのも当然。“Love Hangover”で聴けるどことなくアンニュイなフックは、本作きっての心地良い局面のひとつだ。
(出嶌)

MEET THE BROWNS 『Soundtrack』 Atlantic(2008)
スライの曲にヒントを得たアレステッド・ディヴェロップメント“People Everyday”をミュージック・ソウルチャイルドとの共演でリメイク。ラップと歌を跨ぐ両者に加え、カーディナル・オフィシャルも声を交える。
(林)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年07月03日 20:00

ソース: 『bounce』 300号(2008/6/25)

文/出嶌 孝次、林 剛