New Kids On The Block(4)
NEW EDITION
モーリス・スターに発掘されたボストンのキッズ・グループで、ボビー・ブラウンらを輩出している。83年に『Candy Girl』(Streetwise)でデビュー。その後メジャーに移って大ブレイクを果たし、モーリスがNKOTBを作るきっかけとなった。今回の『The Block』では“Full Service”に5人編成で参加。現在はアフターマスと契約していて、NKOTBではインタースコープの同僚にあたるのだ!
TAKE THAT
NKOTBを手本にしてUKで結成された、90年代前半を代表するボーイズ・バンド。ソングライターとしても有能なゲイリー・バーロウら芸達者が揃っていた。ロビー・ウィリアムス脱退を経て95年に解散。2006年の再結成ライヴが好評だったために出した復活アルバム『Beautiful World』(Polydor UK)は全英チャートを制覇! NKOTB復活への機運を高めた存在であるのは確かだろう。
MAURICE STARR
ジャクソン5が大好きなバブルガム狂として知られ、ニュー・エディションやNKOTBを売り出したプロデューサー。80年代前半にはトミー・ボーイのエレクトロ諸作で活躍したり、スタイリスティックスの85年作『A Special Style』(Streetwise)を手掛けたり、コドモ専科じゃないことも証明している。特にスウィート・ソウル仕事での職人ぶりはNKOTBの諸作にも活かされている。
NE-YO
もはや説明不要とも言える人気シンガーにして、売れっ子ソングライター。NKOTBの『The Block』ではポロウ・ダ・ドンと組んで“Single”をプロデュースし、自身も声を添えている。さらに発表したばかりの新作『Year Of The Gentleman』(Def Jam/ユニバーサル)にはその独唱ヴァージョンを収録。ソングライターとしての初仕事がボーイズ・バンドのヤングスタウンだったことを思うと興味深い。
AKON
いまやシーン最大のヒット請負人? 『The Block』では冒頭を飾る“Click Click Click”をハキームと共同で手掛け、子飼いのレッドワンやレディ・ガガも投入。ここ最近はエグゼクティヴ的な活躍が目立っているが、プロデューサーとしてはマイケル・ジャクソンとの作業に専念しているのか。2006年の『Konvicted』(SRC/Universal)に続く自身のニュー・アルバムも間もなくリリース予定だ。
TEDDY RILEY
80~90年代のR&Bを牽引したイノヴェイティヴなプロデューサー。NKOTB仕事は94年の『Face The Music』における“You Got The Flavor”などの3曲で、当時の彼は自身の率いる新グループ=ブラックストリートで『Blackstreet』(Interscope)を発表した頃だった。今回の『The Block』ではベースがプログレ風に蠢く“Grown Man”を手掛けている。現在はブラックストリートの新作を制作中らしい。
REDONE
ティンバに対するデンジャ役というか、エイコンの片腕としてエイコン以上に活躍している職人気質のクリエイター。今回の『The Block』では最多の5曲を手掛け、メイン格として腕を振るっている。現在キャット・デルーナやレディ・ガガ、マイケル・ジャクソンなどを制作中だが、何より待ち遠しいのはシングル“Frozen”(Konvict/SRC)を出したきりになっているタミー・チンのアルバムか。
HAKIM ABDULSAMAD
この名前に驚く人も多いか? 80年代末にモータウンから登場したキッズ4兄弟=ボーイズの一員だったハキーム君。90年代後半にはガンビアに移住してレゲエ作品を多数手掛けた。数年前に帰国し、エイコン周辺で活躍中。今回の『The Block』では先行曲“Summertime”を担当。今夏のレゲエ・コンピ『True Lovers』(Smart More/ソニー)でニーヨなどをカヴァーしていたり、意外な歌仕事も多し!