いまだからこそ、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの輝ける第1章を確認しよう!
『New Kids On The Block』 Columbia(1986)
ジャクソン5~ニュー・エディションそのままにバブルガム味が弾けるデビュー作。変声期前のジョーイが目立つが、ジョーダンが歌うデルフォニクスのカヴァー“Didn't I(Blow Your Mind)”からも、危ういほどのスウィートネスが滲み出てくる。ドニーのラップはランDMCまんま。
『Hangin' Tough』 Columbia(1988)
全米1位をマークしてニュー・キッズ現象を巻き起こした世界的ヒット作。最高の胸キュン・スロウ“Please Don't Go Girl”などで前作を踏襲しながら、ソリッドなファンク・ビートを導入した表題曲では男らしさも垣間見せている。ジョーダンとドニーの色がググッと増加。
『Step By Step』 Columbia(1990)
日本でもヒットとなった表題曲はユーロ・ポップ調、“Tonight”は苺畑なビートルズ系の組曲、“Games”はプリンスを模したファンク、レゲエの“Stay With Me Baby”ではドニーがルーディーにノドを転がし……と、1曲ずつの表情が異なるヴァラエティーの豊かさに驚かされる!
『Face The Music』 Columbia(1994)
本作のみ〈NKOTB〉名義でのアルバムで、モーリス・スターの庇護下を離れ、ナラダ・マイケル・ウォルデンやテディ・ライリーにプロデュースを要請。サンプリングを多用したドニーの制作曲も聴きモノだが、表題どおりの音楽に向き合う姿勢は空回り……。しかしダニーは顔が長い!
『Greatest Hits』 Columbia
このたびのリユニオンに合わせて登場した最新ベスト盤で、各シングル・ヒットはもちろん、リミックス・ヴァージョンや、ジョーイのソロ曲などもオマケ収録! セイコ=松田聖子の全米デビュー曲となるドニーとのデュエット“Right Combination”の収録も何気に貴重ではある。
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