ジム・クラス・ヒーローズのキルトを織り成すさまざまな作品たち その1
GYM CLASS HEROES 『The Papercut Chronicles』 Decaydance/Fueled By Ramen(2005)
バンド結成から8年、ローカルでの『For The Kids』を経て登場した2作目。フェルド・バイ・ラーメン発の人力ヒップホップ・バンド、という触れ込みで一部の話題を呼ぶものの、本格的なブレイクは次作を待つことになる。
(粟野)
COBRA STARSHIP 『!Viva La Cobra!』 Decaydance/Fueled By Ramen(2007)
レーベルメイトである珍種ダンス・エモ・バンドで、共も良い意味で〈レーベル・カラーからはみ出た音〉というのが共通項か。本作にはトラヴィスが“Kiss My Sass”で参加。
(粟野)
SNAKES ON A PLANE 『Soundtrack』 New Line(2006)
蛇パニック映画「スネークフライト」のサントラはディケイダンスのコンピ的な内容に。GCH“New Friend Request”のハイ・テック・リミックスが収録!
(出嶌)
GYM CLASS HEROES 『As Cruel As School Children』 Decaydance/Fueled By Ramen(2006)
特大ヒットとなった3作目。ブレイクの契機は何と言ってもパトリック・スタンプをフィーチャーしたシングル“Cupid's Chokehold”だろう。〈バラララバラララ♪〉の必殺コーラスと共に彼らの名も一気に広まった。
(粟野)
TYGA 『No Introduction』 Decaydance/Fueled By Ramen(2008)
トラヴィスの従兄弟にあたるMCの初作。パトリックも制作に加担し、カリブ風味やエモをリル・ウェイン以降のヒップな風情でユニークに包み込む。なお、『The Quilt』の“Drnk Txt Rmeo”に参加の注目株=パティ・クラッシュはここでも存在感を発揮。
(出嶌)
KELLY ROWLAND 『Ms. Kelly - Deluxe Edition』 Music World/Columbia(2008)
前年作をリパッケージする際にテコ入れとして投入されたのが、トラヴィスをフィーチャーした“Daylight”! ボビー・ウォマックの同名曲を温かい雰囲気でリメイクした佳曲で、S*A*M&スラッゴによるトラックもどことなくGCHマナーだ。
(出嶌)
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2008年10月30日 01:00
更新: 2008年10月30日 17:19
ソース: 『bounce』 304号(2008/10/25)
文/粟野 竜二、出嶌 孝次