インタビュー

SPECIAL OTHERS

ジャム・バンドを知らなくても、彼らのことは知ってるよね? 幅広いリスナー層を開拓してきた魅惑のアンサンブルにいっそう磨きをかけ、さらにみんなを虜にするよ!


  今年も夏フェスのラインナップが続々と発表されているが、その常連として真っ先に名前が挙がるバンドのひとつは、間違いなくSPECIAL OTHERSだろう。フェスのみならず、彼らはとにかく幅広いジャンルから対バンのオファーがかかるバンドだ。昨年以降を挙げてみても、スピッツやThe Birthday、ストレイテナー、サンボマスター、9mm Parabellum Bullet、さらにはPerfume(!)まで――彼女たちはスペアザの対バン歴のなかでも異色だったとしても、日本のロック・シーンの最前線にいるバンドたちが、一見畑違いとも思える彼らに熱い視線を送っているのは、現在のジャパニーズ・ロックのメインストリームに欠けているサムシングを、スペアザの音楽から感じ取っていることの表れなんだと思う。彼ら自身も、他流試合の数々から受けた影響をみずからのバンド・サウンドへ吸収/反映させては、果敢に表現の幅を広げてきた。前作『QUEST』は文字通り、デビュー以来駆け抜けてきた〈探究の旅〉の成果が遺憾なく発揮された作品だったと言える。
▼文中に登場したアーティストの作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年04月16日 08:00

更新: 2009年04月16日 17:26

ソース: 『bounce』 308号(2009/3/25)

文/宮内 健