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インタビュー

SPECIAL OTHERS(3)

勇気を持って聴いてみてくれ!

 アルバム・タイトルにもなったリード曲“PB”は、彼ら自身にとって、そしてリスナーに向けても試金石となる一曲だ。

「この曲の抑揚の8割ぐらいはドラムだけで持っていってて。ソロ以外は、他の楽器はほとんど同じようなフレーズをループしてるだけなんだけど、そこをドラムだけで何段階も盛り上がりを作れたアレンジが、自分らとしては最高にカッコイイと思ってます」(宮原)。

「だけどリスナーのなかには、前のアルバムの“Laurentech”で知った人とか、意外とポップな側面から入った人も多いと思うから、そういう人にどう聞こえるのかなって思うところはありますね。昔からジャム・バンドが好きで聴いてる人たちには、トランス・ジャムみたいな流れで聴いてくれると思うんだけど……でも、ここであえてこれをリード曲として投げ掛けてみたことによって、いろんなことが見えてくると思うんです。お互いに新しい遊びに挑戦するような……。こっちも勇気を出してリリースする作品だから、リスナーも勇気を持ってとりあえず聴いてみてくれ!って。そこでお互いの思いが合致した時に変わるものってあるじゃないですか? そういう挑戦が、これからも少しずつできていったらいいですよね」(芹澤)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年04月16日 08:00

更新: 2009年04月16日 17:26

ソース: 『bounce』 308号(2009/3/25)

文/宮内 健