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インタビュー

SPECIAL OTHERSがテクテク歩んできたSPECIALなこれまでをプレイバック!

 ここではSPECIAL OTHERSの作品をざっくり振り返ってみよう。まず2003年に初のミニ・アルバム『INDY-ANN』(現在は廃盤)を発表し、翌2004年に『BEN』をリリース。メデスキー・マーティン&ウッドや初期エモにも通じる昂揚感が練り込まれた独創的なサウンドを提示した。そして2005年の『UNCLE JOHN』では歌心溢れるタイトル曲でバンドの新たな魅力を見せつけ、続く同年の『IDOL』ではマンボなどラテン・テイストを強めつつもディープな人力ジャム・トランスまで披露。アレンジの幅をさらに広げた。そして2006年の待望のファースト・フル・アルバム『Good morning』は、確かな演奏力に裏打ちされた〈都市の民族音楽〉とも言うべき祝祭感溢れる名品。なかでも彼らの代表曲のひとつ“Aims”は、歌モノ曲とも比肩するキャッチーなインスト・ナンバーだ。また、トロピカリズモを打ち出した2007年のミニ・アルバム『STAR』を経て、2008年には70分を超える大作となったフル・アルバム『QUEST』を発表。『STAR』の方向性を維持しながらも、パワー・ポップやエモ、UKロックのようにパンチのある歌メロを追求している。
 緊張感漲るインプロの応酬と、それをサラリとやってのける巧みな演奏、そしてジャンルレスなポップセンス。リリースを重ねるごとにその魅力と存在感を高めている彼らこそ、日本が誇る唯一無二のジャム・バンドと言えるのではないだろうか。
▼SPECIAL OTHERSの作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年04月16日 08:00

更新: 2009年04月16日 17:26

ソース: 『bounce』 308号(2009/3/25)

文/冨田 明宏

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