レディシのレキシ (その1)
MIGUEL MIGS
『Here & Now』 KSR
無記名な例も多いが、この西海岸ハウスの大物がペタルプッシャー名義で放った出世曲“Breakin' It Down”(99年)ではレディシが歌っている。名前はともかく、アトモスフェリックな声は世界のフロアに広まった。*出嶌
LEDISI
『Soulsinger』 LeSun(2000)
相棒だったサンドラ・マニング宅のトイレで歌入れをしたという逸話も残るソロ・デビュー作。ジャジーな音の裏で燃えたぎるファンクネスに痺れる逸品で、レディシを聴くならこれは外せないが……現在は入手困難。*林
OMAR SOSA
『Bembon』 Ota(2000)
地元ミュージシャンと交流が深かった初期のレディシ。シスコのキューバ人ピアニストによるモダン志向の本作では“Negros”にて艶やかなスキャットを響かせている。*出嶌
LEDISI
『Feeling Orange But Sometimes Blue: Jazz Singer』 LeSun(2001)
副題の通り、スキャットも交えたジャズ唱法が全開な2作目。半数ほどは“Round Midnight”などのスタンダードで、“Sugar”にディアンジェロ“Brown Sugar”を混ぜ込むなどの遊びが楽しい。ラテン・ジャズの表題曲も含めて圧倒的な歌唱力に驚かされる名作……だが現在は入手困難。*出嶌
LEDISI
『Soulsinger -The Revival』 LeSun/Tommy Boy(2003)
トミー・ボーイから出た初作の新装盤。ミシェル・ンデゲオチェロと共作/共演した新曲“Hold On To Love”が格好良い……がこれも廃盤かよ! *出嶌
FRANK McCOMB
『The Truth Volume One』 Expansion(2003)
ジャズの素養を持つ鍵盤弾き兼シンガーのアルバムにて、ボビー・ワトソンを交えたファンク“Whatcha Gonna Do”にレディシも参加。バック・ヴォーカルとは思えぬ熱唱ぶりは、まるでチャカ・カーンのようだ。*林
RAPHAEL SAADIQ
『Live: All Hits At The House Of Blues』 Pookie(2003)
地元オークランドの盟友ラファエル・サディークのライヴにて共演。ゴアペレと共に“Different Times”にフィーチャーされたレディシは圧倒的な歌力を見せつけ、最後は彼女の独壇場に。*林
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