右肩上がりアーナの軌跡 (その1)
MEMPHIS BLEEK
『534』 Roc-A-Fella/Def Jam(2005)
ジェイ・Zの新恋人?なんてスタントもいまでは懐かしいが……当時デフ・ジャム社長だった彼が力を入れていたのは確かで、デビューに前後して彼女を投入したのが本作収録の“The One”。まだ楚々としてます。*出嶌
RIHANNA
『Music Of The Sun』 SRP/Def Jam(2005)
後見人のカール・スターケン&イヴァン・ロジャースがほぼ全編を手掛けたアーバン・レゲエ・ポップ佳曲集。客演陣もヴァイブス・カーテルなどレゲエ方面にほぼ固定され、健康的な陽性のヴァイブがいま聴いても眩しい! *出嶌
RIHANNA
『A Girl Like Me』 SRP/Def Jam(2006)
前作からわずか半年後に登場したこの2作目でポップ路線に乗り換えたことが、本格ブレイクへの道を開くことに。ソフト・セル使いのエレクトロな“SOS”は、この後トレンドセッターとして開花する姿を予感させる。*池谷
CHAM
『Ghetto Story』 VP/Atlantic(2006)
ギャル人気も絶大な男前DJのメジャー侵攻アルバムでは“Boom Boom”のフックに客演。初々しさのなかにエロティシズムを匂わせたカラミでバッチリ相手を務める。この路線が徐々に失われていったのは少し残念かも。*出嶌
SAVE THE LAST DANCE 2
『Soundtrack』 Hollywood(2006)
同じスターケン&ロジャースによって見い出された同じバルバドス出身のシンガー、ションテルとの似た者コラボとなるキャッチーな“The Hotness”を収録したサントラ。両者はJ・ステイタス曲でも共演。*出嶌
RIHANNA
『Good Girl Gone Bad』 SRP/Def Jam(2007)
この3作目にて表題通りのイメージチェンジに大成功。ここから生まれたヒット群のなかでも、ユーロ・トランス調の“Don't Stop The Music”がUKで爆発してUSアーバン・シーンにも飛び火したのは特に重要。*池谷
FABOLOUS
『From Nothin' To Somethin'』 Def Jam(2007)
ファボラスのデフ・ジャム移籍第1弾にして超豪華ゲスト陣の居並ぶオールスター・アルバム然としたこちらの作品では“First Time”に客演。フックをクールに歌い、新レーベルメイトのお相手を務めている。*池谷
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