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インタビュー

懐かし新しいローファイ・サーフ・ロックがインディー・シーンを席巻中! ――(2)

 

GIRLS 『Album』 True Panther/Matador(2009)

ヒッピーの聖地・サンフランシスコで、ラヴ&ピースを掲げながら儚くもピュアな音を鳴らすルーザー男子たち。ビーチ・ボーイズからジザメリまで、既聴感のあるメロが連なっていてかなり親しみやすい。この世でもっとも美しい瞬間が宿る(褒めすぎ?)崇高なローファイ盤です。

LOCAL NATIVES 『Gorilla Manor』 Infectious(2009)

フロムLAのバンド。郷愁感たっぷりなギターのアルペジオとフリート・フォクシーズばりの美ハーモニーに、アフリカン・ビートが加わると……そこには未体験のハイなエナジーが湧き起こる! プリミティヴなネオ・フォークってイマっぽすぎるでしょ!?

SMITH WESTERNS  『Smith Westerns』 Horizontal Action(2009)

US版神聖かまってちゃん!? 潰れ気味の音でヘロヘロなブギーをかまし、そこに男のくせしてぶりっ子なヴォーカルを乗せる──すべてが愛おしく感じられる天真爛漫なガレージ・ロック・バンドだ。能天気なメロディーも中毒性が高く、まさに天才と○○は紙一重!

WASHED OUT 『Life Of Leisure』 Mexican Summer(2009)

黄昏時のビーチでチルするには持ってこい! ウィスパー声と電子音のメロウな旋律でユートピアを描いてみせる新世代シンセ・ポップ隊。日本では昨今のローファイ・バンドをすべて〈グローファイ〉と呼ぶ向きもありますが、USでは彼ら周辺を指す言葉みたいよ。

HARLEM 『Hippies』 Matador(2010)

ガールズやドラムスに負けず劣らずのルーザー臭を放つバンド。懐メロ風の旋律に乗った下手だけど味のあるヴォーカル、やりすぎなくらいローファイな音が、呆れを通り越してクセになる。女子ウケ抜群のキュートなジャケも、『Hippies』だなんてあざといタイトルもズルすぎて大好き!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年07月08日 19:08

更新: 2010年07月08日 19:12

ソース: bounce 322号 (2010年6月25日発行)

文/小泉いな子