INTERVIEW（3）――みんな〈お肉〉

みんな〈お肉〉

――JESSE（RISE）とKj（Dragon Ash）をフィーチャーした“fellowship”はどうでしょう?　これも古くからの仲間のフィーチャリングですけれども、こちらはどういうふうに進んでいったんでしょうか?

SATOSHI「これは去年、〈湘南音祭〉をやるにあたってテーマソングを作ろうよという話になった時に、皆勤賞のDragon AshとRIZEをフィーチャーするのがいいでしょうって言って、オファーしたらOKしてくれたんで、始めたんです。オケを僕たちだけで上げて、レコーディング当日に仕上げましたね。持ち寄る人は持ち寄って、その場で書く人はその場で書いたという」

――デビューした時期も近いということもあり、この2組に感じるシンパシーは大きいと思うんですけれども。

SATOSHI「大きな括りで見た時に同じ部類に入るというのはあると思うんです。鳴らしてる感じとか趣味は全然違うと思うんですけれども」

KOJIMA「別に同じことをやろうとしているわけではまったくないけど、2バンドとも格好いいから、それが励みになるんですよ。いっしょにやれることも含めて、それが嬉しいんですよね」

――山嵐も含めて、音楽としてはそれぞれ別のものになっているし、多様な変わり方をしていると思うんですけれど、根っこにあるものはいっしょな感じがするんですよね。

SATOSHI「そうですね」

――そのへんって、どういうところなんだと思います?　音楽の趣味とかジャンルだけじゃなくて、もう少し初期衝動に近いものだと思うんですが。

SATOSHI「好きな感じが似てるのかもしれないですけどね。ヒップホップのカルチャーにも影響されているし、描いているイメージが似てるのかもしれないです。そこまでわからないかもしれないですけど」

――これは外側からの印象ですけれど、Dragon AshもRIZEも山嵐も、〈雄々しい〉んですよ。血沸き肉踊る感覚が共通しているから、世代を超えて伝わるものになってるんじゃないか、という。

SATOSHI「そうそう、みんな〈お肉〉なんだよね。〈草〉じゃない」

KOJIMA「そうそう。肉食なんだよね。誰かが好きで影響されて、それをきっちりとやるというよりも、ウチらは結構雑なんですよ（笑）。それが何というかね――」

SATOSHI「それが〈お肉〉ってことなんだよ（笑）」

――確かに、肉食ってる感じというのはわかります。

SATOSHI「繊細なことやってても、〈肉〉の匂いがするんですよ（笑）」

KOJIMA「そうそう、一人〈肉〉なヤツが来ると、みんな〈肉〉になっちゃうんだよね（笑）」