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インタビュー

INTERVIEW(2)――本人に頼んでみよう



本人に頼んでみよう




 


――2010年の8月にはROLLYさんとのコラボレーションによる“恋するピエロッティ”をリリースしてますが、これも高橋さんのオファー?


「そうです。〈なぜ?〉って思いますよねえ」


――確かに意外な組み合わせですけどね。


「こっち(東京)に出てきてから、某動画サイトをよく観るようになりまして(笑)、すかんちの“ウルトラロケットマン”のミュージック・ヴィデオに衝撃を受けたんですよ。最初は〈火薬の量がおかしい! いま、キーボードの人が吹っ飛んだよね!?〉みたいな興味だったんですけど、そこからすぐに〈ROLLYさん、かっけえ!〉になって。私、ギターのことはよくわからないし、好きなギタリストとかもあんまりいないんですけど、ROLLYさんのギター・ソロはすごく好きなんですよ。ちゃんとROLLYさんっぽさがあって、ルーツとか好きなアーテイストのエッセンスも入ってて。そのバランスがすごくカッコ良いと思うんですよね」


――自分の声に合うっていう確信もあった?


「いや、それは全然。合うかどうかはわからなかったけど、歌うことにしても制作にしても、音楽すべてを学ばせてもらった、っていう感じがすごくあるんです。ROLLYさんは本当に丁寧な方で、一音一音、一語一句、細かいニュアンスにまで、ちゃんと意味があるんですよね。とてもタメになったし、いっしょにやらせてもらって良かったなって」


――なるほど。ちなみに前のアルバムの頃って、〈この人に頼みたい〉みたいなことは言ってなかったの?


「言ってなかったですねー。制作にしっかり関わったのは、今回が初めてかも。『Bamboo Collange』の頃、ディレクターさんに〈そういえば私、スーパーカーが好きなんですよね。ああいう感じって、私の声に合いませんかね?〉って言ったことがあって。結局、そのときはチャレンジできなかったんですけど、このタイミングで〈本人に頼んでみよう〉と思いまして。何て図々しいヤツなんだ、って思いますけどね」


――でも、とにかくオファーしてみるのは大事ですよね。


「そうなんですよね。なぜいままで、それをやってみようと思わなかったのか……引き受けていただいて、ホントに嬉しかったんですよ。プリプロのときに何曲かデモを持ってきていただいたんですけど、そのなかにはスーパーカーでデビューする前の音源もあって。〈スーパーカーでやろうと思ってたんだけどね〉ってナカコーさんが言うから、〈それをぜひ、私にやらせてください!〉って(笑)。それ、“MUSIC”のカップリングになってる“ROLLING”っていう曲なんですけど」


――『PICORINPIN』に入ってる“MUSIC”も“neon sign”も、かなりスーパーカーっぽいですよね。iLLじゃなくて。


「そう! 最初は困ってたんですけどね、ナカコーさん。〈俺、もう明るい曲は作れないかも……〉って。だから、すごく力を振り絞って書いてくれたんだと思います。“neon sign”はツイン・ヴォーカルっぽくなってるんですけど、それは完全にナカコーさんと(フルカワ)ミキさんのイメージなんですよね。すごくがんばっていただいたので、大事に歌いたいですね」

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掲載: 2011年09月21日 18:01

インタヴュー・文/森 朋之