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インタビュー

アルバム・デビュー以降、プロデューサーにリミキサーにと大忙しだったジェイミーの仕事ぶりなどをざざっとチェック!



THE XX 『XX』 Young Turks(2009)

〈マーキュリー・プライズ〉を受賞した傑作にしてシーンの流れを変えた歴史的な一枚。アンニュイなヴォーカルと80s風のキラキラしたギターに、最先端のプロダクション・スキルを組み合わせたセンスに誰もが唖然とした。ジェイミーは本作の発表以降、プロデューサーとして一躍脚光を浴び、活動の幅を広げていくことになる。

 

GLASSER 『Ring』 4AD/HOSTESS(2011)

LAの女性宅録アーティストによるミステリアスなトライバル・チューン“Tremel”のジェイミー・リミックスは、日本盤のボートラで確認を! 伸縮性のあるファニーなベースラインを立たせてへヴィーに染め上げた前半から、後半は一気にテンポアップしてUKファンキーで攻める大胆さが、ロンドンっ子ならでは!?

 

『Annie Mac Presents 2011』 Island(2011)

アデルのソウルフルでブルージーなヒット曲“Rolling In The Deep”をトライバルかつエレクトロニックに彩り、賑やかなお祭りトラックへと変調。派手な味付けをしながらも、しっかりと歌を中心に据えたアレンジ力が流石だ。この1曲のためだけでも本コンピを手に入れる価値は十二分にアリ!

 

『R-Way Junction』 melting bot(2011)

ジェイムズ・ブレイクを発掘したUKの名門、ランプの音源をまとめた本コンピには、ファルティDL“Hip Love”のジェイミー・リミックスを収録。プログレッシヴなガラージ・チューンが、ウォブリーなベースラインによってコミカルなトラックに変貌している。この曲でもヴォーカルを中心に据える技がキラリ。

 

RADIOHEAD 『TKOL RMX 1 2 3 4 5 6 7』 Ticker Tape(2011)

気鋭のアーティストたちが集結した本リミックス盤にも名を連ねるジェイミー。2011年作『The King Of Limbs』の冒頭を飾った“Bloom”を、荘厳な空気が流れるアンビエント・タッチにアレンジしている。ここには未収録だが、ダンサブルな別ヴァージョンも存在。

 

GIL SCOTT-HERON AND JAMIE XX 『We're New Here』 Young Turks(2011)

ギル・スコット・へロンのオリジナル・アルバムとしては最後の作品となった『I'm New Here』を、溢れんばかりの敬意を持ってジェイミーが再構築した一枚。ダブステップの登場以降、活気付いているロンドンの先鋭的なプロダクションを総動員した技と、それをスタイリッシュに聴かせるアレンジの妙味が味わえる。

 

DRAKE 『Take Care』 Young Money/Cash Money/Universal Republic(2011)

インディー界隈への感度も良好なドレイクらしく、ジェイミーが手掛けたギル・スコット・へロンの再構築盤から“I'll Take Care Of U”を本作のタイトル曲にてサンプリング。力の抜けたフロウとクールで感傷的なトラックが織り成すのは、至福のチルアウト空間だ。本格的な共演を望みたくなる化学反応がここにはある。

 

RIHANNA 『Talk That Talk』 SRP/Def Jam(2011)

故意か偶然か、ドレイク“Take Care”とほぼ時を同じくして、リアーナは本作収録曲“Drunk On Love”でXXの“Intro”をまんま使い。“Take Care”にも参加している彼女だが、退廃的な表現に長けたシンガーだけあって、ジェイミー製のトラックとの相性は抜群だ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2012年09月19日 17:59

更新: 2012年09月19日 17:59

ソース: bounce 347号(2012年8月25日発行)

ディスクガイド/青木正之

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