インタビュー



マウント・キンビーが2011年にリリースしたEP『Carbonated』で素晴らしいリミックスも披露していたエアヘッドことロブ・マクアンドリュース。ランプ傘下のブレインマスからジェイムズ・ブレイク(幼馴染みでもあるみたいですよ)との共作曲“Pembrke”を発表していた彼は、JBのライヴやレコードで演奏し、ブライアン・イーノとのセッションにも参加してきたギタリストだ。エアヘッドとしては『IOTDXI』参加を経てR&Sと契約し、この界隈の〈第3の男〉として注目されてきた彼がいよいよファースト・アルバム『For Years』を完成させた。ギタリストらしくシューゲイザーのテイストを持ち込んだポスト・ダブステップで、仕上がりは緻密でエクスペリメンタル、そのうえ遊び心にも富んでいる。何よりシーンの推移を踏まえたうえで〈次に鳴らされるべき音〉を嗅ぎ分ける嗅覚はまさに天才の所行だろう。なお、“Knives”には盟友JBをフィーチャーしている。


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掲載: 2013年06月20日 20:00

更新: 2013年06月20日 20:00

ソース: bounce 355号(2013年5月25日発行)

文/島田 賛