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リーズ・ドゥ・ラ・サール~ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲第1番・第2番

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2012/2013シーズンより音楽総監督に就任したファビオ・ルイージの下、さらなる進化を遂げているフィルハーモニア・チューリッヒ。2015年に立ち上げた自主レーベル、フィルハーモニア・レコードからも次々と録音が発表されています。
本作は、2013年から2015年までアーティスト・イン・レジデンスを務めたフランス出身のピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールとフィルハーモニア・チューリッヒのコンサートマスターのバルトゥオミ・ニジョウとソロ・チェロ奏者のクラウディス・ヘルマンの3人によるラフマニノフのピアノ三重奏曲。リーズ・ドゥ・ラ・サールはフィルハーモニア・チューリッヒとのラフマニノフの5つの協奏曲のディスクを発売しており(PHR-0104)、彼女のラフマニノフに対する深い愛情と真摯な音楽性は実証済です。
ラフマニノフの2つのピアノ三重奏曲は「悲しみの三重奏曲」と呼ばれ、ラフマニノフ若き日の魅力的な作品です。第1番は、モスクワ音楽院の学生だった1892年に作曲されています。チャイコフスキーの「偉大な芸術家の想い出」に影響を受けており、15分未満の単一楽章の短い作品ですが、豊かな抒情性と哀愁漂う旋律が心に染みわたります。一方第2番は、チャイコフスキーの悲報を受けて1983年12月に完成。チャイコフスキーの死を悼む厳粛な冒頭に始まり、第1番よりも内容的にも形式としても充実した音楽。特にピアノは多彩な音色と高度な技巧が求められ、非常に聴き応えがあります。ヴァイオリンとチェロの流麗な語り口はさすがオケのメンバー同士、ヴァイオリンとチェロの音色がまろやかに溶け合い、そこにリーズ・ドゥ・ラ・サールの凛としたピアノが絡み合い、ラフマニノフの甘美な香りが沸き立つ見事な演奏を聴かせてくれます。
(キングインターナショナル)

【収録曲目】
ラフマニノフ
ピアノ三重奏曲第1番ト短調
ピアノ三重奏曲第2番変ロ短調
【演奏】
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
バルトゥオミ・ニジョウ(ヴァイオリン)
クラウディス・ヘルマン(チェロ)
【録音】
2016年1月、チューリッヒ、SRFスタジオ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年11月12日 00:00