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ブラームス解釈に新機軸を打ちたてたサラステ&ケルンWDR交響楽団による交響曲録音が早くも全集で登場!(3枚組)

サラステ

交響曲第1&3番(PH 13028)、第2番(PH 17057)、第4番(PH 17057) と分売されていたサラステ&ケルンWDR響によるブラームス交響曲が全集としてセット化されました。4篇の交響曲のみならず、「ハイドンの主題による変奏曲」と2つの序曲も収録されている点も嬉しい限り。サラステはブラームスに熱意を示し、協奏曲を含むオーケストラ曲を連続でとりあげましたが、交響曲第1番と3番は2013年冬のコンサート、他は2017年夏のコンサートで、練り上げられた解釈と説得力あふれる演奏を繰り広げています。

基本的には奇を衒わぬ正攻法の演奏で、やや速めのテンポと切れ味の良さが、ブラームスならではの厚い音から涼しげな風を通すような快演をなっています。「ハイドンの主題による変奏曲」も推進力に満ちていてあっという間に聴かせてしまいます。ブラームス晩年の作風を示す渋く深い瞑想性にあふれている交響曲第4 番も、やや速めのテンポと威圧感のなさで、シベリウスを思わせる透明感を紡ぎ出しています。「大学祝典序曲」も「悲劇的序曲」も推進力に満ちていてあっという間に聴かせてしまいますが、やはり北欧の物語を聞いているような素晴らしい世界を創り上げています。ついに完結したサラステのブラームス交響曲全集、円熟ぶりと新鮮さでユニークな決定盤が登場したと申せましょう。
(キングインターナショナル)

『ブラームス:交響曲全集』

【曲目】
[Disc 1] 78’36”
ブラームス:
交響曲第1番 ハ短調 Op.68
交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
[Disc 2] 60’42”
交響曲第2番 ニ長調Op.73
ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
[Disc 3] 61’47”
交響曲第4番 ホ短調 Op.98
大学祝典序曲 Op.80
悲劇的序曲 Op.81
【演奏】
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
ケルンWDR交響楽団
【録音】
2013年1月23-27日(Disc1)、2017年7月11-15日(Disc2,3)
ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2018年06月21日 00:00