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豪エロクアンス~2020年9月新譜!ダート、カイルベルト、イッセルシュテット、ジュスキント、ドラティ


[Eloquence Classics 公式チャンネルより]

 DG、Decca、Philipsの名盤復刻シリーズとして絶大なる人気を誇る「オーストラリア・エロクアンス」シリーズ。2020年9月は音楽学者、鍵盤楽器奏者、指揮者のダートの珍しいモーツァルト録音に始まり、名指揮者カイルベルト、イッセルシュテット、ジュスキント、ドラティの珍しい録音を系統だてて復刻。今回も実にマニアック、かつ魅力的なラインナップです!
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)



二人の巨匠指揮者により明らかにされる戦後の古典派演奏の軌跡
サーストン・ダート/ヨーゼフ・カイルベルト~モーツァルト:セレナード集 他

戦後の古典派演奏スタイルの変革が示されたアルバムです。1938年から録音を始めていたオワゾリール・レーベルは、古楽復興運動の先頭に立ち、1951年にはバンベルク交響楽団と長い間その首席指揮者を務めていたヨーゼフ・カイルベルトとモーツァルトの交響曲第29番と2つのドイツ舞曲集を録音する契約を交わしていました。そしてその録音はパリで行われました。さらにサーストン・ダートと、ダートのアンサンブル、フィロムジカ・オブ・ロンドンとも録音を行いました。

『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』は、失われたとされる作品の最初のメヌエットを挿入して行った初めての、そして今のところ唯一の録音です(註)。ここでは、アインシュタインの提案に従い、ピアノ・ソナタの楽章(K.498a)をダート自身が管弦楽編曲したものが使われています。古楽の弓を使用して行われた初のモーツァルト管弦楽録音でもあります。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
註:『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』5楽章版は、その後、ザロモン四重奏団による1983年録音(品番:UCCD2029[廃盤])やグッドマンによる1989年録音(品番:NI7093)が発売されています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

収録予定
モーツァルト:
1) セレナードト長調K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』、2) セレナード第6番ニ長調K.239、3) 交響曲第29番イ長調K.201、4) 6つのドイツ舞曲K.509、5) 6つのドイツ舞曲K.571

DECCA初CD化

【演奏】
サーストン・ダート(指揮)フィロムジカ・オブ・ロンドン(1, 2)
ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)バンベルク交響楽団(3-5)
【録音】
1955年、パリ(3-5)、1957年、ロンドン(1, 2)

バッハお気に入りの楽器で演奏された録音!
サーストン・ダート~J.S.バッハ:フランス組曲第1番-第6番

『フランス組曲』といっても、実際にはバッハの他の鍵盤楽器の組曲、『イギリス組曲』や『パルティータ』よりもフランス様式だというわけではありません。フランスやイタリアなど異なる国のスタイルの楽章が興味深く混ざり合っています。オワゾリールの1961年の録音時のブックレット(今回の再発売アルバムにも付いています)には、サーストン・ダートのわかりやすい解説が掲載され、ダートがバッハのお気に入りの鍵盤楽器だったとされるクラヴィコートを使用した経緯も書かれています。音量が程よく親しみやすいクラヴィコートはチェンバロよりもドラマティックな変化をつけられ、音を微妙に調整することも可能です。チェンバロ奏者、指揮者、編集者であったダートは戦後のイギリスで古楽の復興のために指導的役割を果たしました。1971年に49歳で亡くなった時、教え子のチェンバロ奏者イーゴリ・キプニスから「理想の音楽学者・演奏者」であると最大級の賛辞を送られました。
(ユニバーサルミュージック/IMS)

収録予定
J.S.バッハ:フランス組曲
1) 第1番ニ短調BWV812、2) 第2番ハ短調BWV813、3) 第3番ロ短調BWV814、4) 第4番変ホ長調BWV815、5) 第5番ト長調BWV816、6) 第6番ホ長調BWV817

DECCA初CD化(註)
註:世界初CD化は1998年のJ. Martin Stafford(品番:JMSCD4[廃盤])。2度目のCD化はUniversal Korea(品番:DD41095)で、オリジナルLPのジャケット・デザインが用いられています。(タワーレコード)

【演奏】
サーストン・ダート(クラヴィコード)
【録音】
1961年1月、ウェスト・ハムステッド

学術的でありながら生命力あふれる圧巻のモーツァルト演奏
シュミット=イッセルシュテット/ジュスキント/ドラティ~モーツァルト&シューベルト:交響曲集(2枚組)

「技術ではなく作曲者の意図を明らかにすることを目的にしている」と評されたハンス・シュミット=イッセルシュテットの指揮。その傾向はモーツァルトの演奏に特に顕著に現れています。1958年にロンドン交響楽団を指揮してマーキュリーに行われたこの録音も例外ではありません。シュミット=イッセルシュテットはイタリアがモーツァルトに与えた影響について博士論文を書くほど、深い学術的な理解を持ってモーツァルトを指揮していますが、それが曲の生命力を邪魔してはいないことは、このジュピター交響曲の録音がはっきりと証明しています。シュミット=イッセルシュテットは戦後設立した北ドイツ放送交響楽団とたびたびイギリスにツアーを行い成功を収め、ロンドンのオーケストラとも良好な関係を築きました。1973年に亡くなるまで客演指揮者を迎え、そうした指揮者たちからも刺激を受けていました。シューベルトの交響曲第6番は最初のリリース時と同様、チェコ出身でイギリスに亡命したワルター・ジュスキント指揮の交響曲第4番とカップリングされています。CD2枚組。
(ユニバーサルミュージック/IMS)

収録予定
《CD 1》モーツァルト:1) 交響曲第39番変ホ長調K.543*、2) 交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』*
《CD 2》シューベルト:1) 交響曲第4番ハ短調D417『悲劇的』*、2) 交響曲第6番ハ長調D589『小ハ長調』、3) ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲

*DECCA世界初CD化(註)
註:シュミット=イッセルシュテットのモーツァルト:交響曲第39番、第41番の世界初CD化は2010年のタワーレコード企画盤です(品番:PROC-1074)。(タワーレコード)

【演奏】
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(CD 1, CD 2: 2)
ワルター・ジュスキント(CD 2: 1)
アンタル・ドラティ(CD 2: 3)(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】
1958年7月(CD 1, CD 2: 1, 2)、1962年7月(CD 2: 3)、ロンドン

才能あふれる交響曲指揮者による感動のドヴォルザーク
ハンス・シュミット=イッセルシュテット~ドヴォルザーク&ブラームス:管弦楽曲集(2枚組)

ハンス・シュミット=イッセルシュテットの3枚のLPアルバムをCD2枚組にまとめた、劇的なほど感動を与えるドヴォルザークの録音集です。ドヴォルザークとブラームスの民俗舞曲を併録。どれも才能あふれる交響曲指揮者としてシュミット=イッセルシュテットが戦後に活躍していた時期の録音です。1945年にロンドンのBBC交響楽団を模範としたドイツの楽団としてハンブルク放送交響楽団(後の北ドイツ放送交響楽団)を設立し、音楽監督も務めました。ダルムシュタット、ハンブルク、ベルリンでオペラ指揮者として始まった音楽人生でしたが、後に交響曲指揮者として円熟した晩年を過ごしました。ドヴォルザークの2つのセレナードは世界初CD化(註)。新世代の音楽愛好家の方々にもこの指揮者の名前を知っていただけることでしょう。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
註:ドヴォルザークの2つのセレナードの世界初CD化は日本盤で2002年以前になされています(品番:UCCG-9325[廃盤]など)。(タワーレコード)

収録予定
《CD 1》ドヴォルザーク:1) 交響曲第7番ニ短調Op.70、2) スラヴ舞曲集Op.46より3曲(第1番ハ長調/第2番ホ短調/第3番イ長調)、3) スラヴ舞曲集Op.72より第8番変イ長調、4) ブラームス:『21のハンガリー舞曲』より7曲(第1番ト短調/第2番ニ短調/第3番ヘ長調/第5番ト短調/第6番ニ長調/第7番ヘ長調/第10番ヘ長調)
《CD 2》ドヴォルザーク:1) 弦楽セレナード ホ長調Op.22、2) 弦楽セレナード ニ短調Op.44

【演奏】
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)ハンブルク放送交響楽団(CD 1)
北ドイツ放送交響楽団(CD 2)
【録音】
1953年3月、ロンドン(CD 1)、1963年12月、ハンブルク(CD 2)

画期的なハイドンの交響曲全集につながるドラティの原点
アンタル・ドラティ~モーツァルト&ハイドン:マーキュリー・リヴィング・プレゼンス録音全集(4枚組)

アンタル・ドラティがマーキュリー・リヴィング・プレゼンスに行ったハイドンとモーツァルトの録音全集です。モーツァルトの交響曲第40番とメンデルスゾーンの交響曲第4番は、ドラティが1949年から音楽監督を務めていたミネアポリスで録音され、1953年にリリースされました(今回メンデルスゾーンの第4番は、ドラティのシューマンと他のメンデルスゾーン作品とともに別のアルバムでリリースされています→次項)。その後『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』と『リンツ』が1956年に、交響曲第40番(ステレオ)が1961年に録音されました。1967年のLPからは『ルーチョ・シッラ』序曲、行進曲、舞曲が集められています。そして同時にドラティは『告別』交響曲を含むハイドンの録音集に取り掛かり、その後デッカから画期的なハイドンの交響曲全集が発売されることとなりました。CD4枚組。
(ユニバーサルミュージック/IMS)

収録予定
《CD 1》モーツァルト:1) 交響曲第40番ト短調K.550(モノラル)*、2) 歌劇『フィガロの結婚』K.492序曲*、3) 歌劇『ルーチョ・シッラ』K.135序曲、4) 2つの行進曲ニ長調K.335、5) 行進曲ニ長調K.249、6) メヌエット ハ長調K.409、7) 3つのドイツ舞曲K.605(第1番ニ長調/第2番ト長調/第3番ハ長調「そり遊び」)、8) セレナードト長調K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
【演奏】ミネアポリス交響楽団(1)、ロンドン交響楽団(2, 8)、フェスティヴァル室内管弦楽団(3-7)
【録音】1953年、ミネアポリス(1)、1962年7月(2)、1965年8月(3-7)、1956年7月(8)、ロンドン
《CD 2》モーツァルト:1) 交響曲第36番ハ長調K.425『リンツ』*、2) 交響曲第40番ト短調K.550(ステレオ)*、3) ハイドン:交響曲第59番イ長調『火事』*
【演奏】ロンドン交響楽団(1, 2)、フェスティヴァル室内管弦楽団(3)
【録音】1956年7月(1)、1961年6月(2)、1965年7月(3)、ロンドン
《CD 3》ハイドン:1) 交響曲第45番嬰ヘ短調『告別』*、2) 交響曲第81番ト長調*、3) 交響曲第94番ト長調『驚愕』*
【演奏】ロンドン交響楽団(1)、フェスティヴァル室内管弦楽団(2)、フィルハーモニア・フンガリカ(3)
【録音】1961年6月(1)、1965年7月(2)、ロンドン、1958年6月、ウィーン(3)
《CD 4》ハイドン:1) 交響曲第100番ト長調『軍隊』*、2) 交響曲第101番ニ長調『時計』*、3) 交響曲第103番変ホ長調『太鼓連打』*、4) モーツァルト:交響曲第51番ニ長調K.196/121より第3楽章
【演奏】ロンドン交響楽団(1, 2)フィルハーモニア・フンガリカ(3)、フェスティヴァル室内管弦楽団(4)
【録音】1957年7月(1, 2)、1965年8月(4)、ロンドン、1958年6月、ウィーン(3)
*DECCA初CD化

【演奏】アンタル・ドラティ(指揮)

初期ロマン派の音の世界を清々しい演奏で再現
アンタル・ドラティ~メンデルスゾーン&シューマン:交響曲集

ハンガリーの指揮者アンタル・ドラティはハイドンとモーツァルト、ベルクからバルトーク、そしてメシアンまでの20世紀音楽と密接な関係がありますが、特に初期ロマン派の音楽の演奏に独特の才能を発揮しました。このメンデルスゾーンとシューマンの録音ではミネアポリスでの『イタリア』交響曲のみがモノラル録音となっています。ドラティはメンデルスゾーンとシューマンの音の世界の中で清々しく流れるような演奏を繰り広げています。ヴァイオリン協奏曲は、ドラティとこの曲に対する共通の理解を分かち合うパートナーであるヘンリク・シェリングとの共演です。CD2枚組。
(ユニバーサルミュージック/IMS)

収録予定
《CD 1》メンデルスゾーン:1) 交響曲第4番イ長調Op.90『イタリア』*、2) ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64、3) 劇付随音楽『夏の夜の夢』Op.61(抜粋)**
《CD 2》メンデルスゾーン:1) 序曲『ヘブリディーズ(フィンガルの洞窟)』Op.26、2) 交響曲第3番イ短調Op.56『スコットランド』、3) シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120*

*DECCA初CD化
**DECCA世界初CD化

【演奏】
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)(CD 1: 2)
アンタル・ドラティ(指揮)ミネアポリス交響楽団(CD 1: 1)、ロンドン交響楽団(CD 1: 2, CD 2)、ウィーン交響楽団(CD 1: 3)
【録音】
1953年、ミネソタ(CD 1: 1)、1964年7月、(CD 1: 2)、1956年7月(CD 2: 1, 2)、1963年7月(CD 2: 3)、ロンドン、1958年9月、ウィーン(CD 1: 3)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年08月13日 00:00