Suicide（スーサイド）｜NYアンダーグラウンド/プロト・パンクの伝説的バンドの軌跡を辿るコレクション『SURRENDER: A COLLECTION』

プロト・パンクの代表的存在として知られるニューヨークのバンド、スーサイド。1970年代初めに、アラン・ヴェガとマーティン・レヴによって結成された彼らは、シンセや初期のドラム・マシーンを使用したミニマルなシンセ／エレクトリック・サウンドで当時の音楽シーンに衝撃を与えた彼らの軌跡を辿るコレクション『SURRENDER: A COLLECTION』が登場！メンバーも編纂に加わった未発表音源と、ヘンリー・ロリンズのアツいライナー・ノーツも収録したスーサイドを知る上での必修作品。

ラモーンズやパティ・スミス、テレヴィジョンなどが登場し、パンク・シーンが盛り上がりつつあったニューヨークでCBGBやMax's Kansas Cityといった会場でライヴを行い、その挑戦的なライヴ・パフォーマンスで評判を集めていたスーサイド。彼らは決してメインストリームに受け入れられるようなサウンドでもスタイルでもなかったが、シーンに与えたインパクトは計り知れない。ミニマルなシンセ・サウンドとビートは、80年代以降に出てきた多くのシンセ・ポップ・バンドに影響を与え、彼らのアグレッシヴなパフォーマンスはパンクに受け継がれていった。実際、彼らに影響を受けたことやファンであることを公言するアーティストは、ニック・ケイヴ、M.I.A、スピリチュライズド、リディア・ランチ、ボビー・ギレスピーやサヴェージズなど幅広い。

そのスーサイドを形作るアラン・ヴェガとマーティン・レヴの40年に亘るキャリアを辿るベスト・アルバムが最新リマスター音源で登場する。今回発売となる『SURRENDER: A COLLECTION』は、メンバーであるマーティ・レヴ、そしてアラン・ヴェガの未亡人であるリズ・ラメアと長年のファンであり彼らと幾度もコラボレートしてきたヘンリー・ロリンズによって編纂されたものであり、1977年のセルフ・タイトルのデビュー・アルバムから2002年のラスト・アルバム『AMERICAN SUPREME』から、スーサイドを知るにはマストで押さえておきたい楽曲が選抜かれている。さらにCDには、未発表曲「Frankie Teardrop（First Version）」を収録。アルバムの音源はSkye Masteringでデニス・ブラックハムによってリマスターされている。

真っ白なジャケットがまぶしいCDにはロゴがエンボス加工されている。またブックレットには、ブラック・フラグ、ロリンズ・バンドのフロント・マンであり、エッセイストや詩人、俳優や司会者としても活躍するヘンリー・ロリンズによるアツいライナーノーツも掲載。バンドのキャリア中は決してメジャーな注目を集めることはほとんどなかったスーサイド。ヘンリー・ロリンズがライナー・ノーツで語るように、彼らは「死ぬことを拒否しだバンド」であり、そのコンセプトは「40年以上に亘って、（アラン）ヴェガと（マーティ）レブがステージやスタジオで互いに散髪的に火花を散らしてきたほど、非常に強力なものだった」。その彼らの軌跡を辿る上で恰好のコレクションがここに爆誕した。

輸入盤CD

輸入盤LP

■収録曲
01. Dominic Christ (2022 – Remaster)
02. Diamonds, Fur Coat, Champagne (2022 – Remaster)
03. Harlem (2022 – Remaster)
04. Rocket USA (2022 – Remaster)
05. Cheree (2022 – Remaster)
06. Dream Baby Dream (2022 – Remaster)
07. Touch Me (2022 – Remaster)
08. Ghost Rider (2022 – Remaster)
09. Mr. Ray (2022 – Remaster)
10. Surrender (2022 – Remaster)
11. Why Be Blue? (2022 – Remaster)
12. Wrong Decisions (2022 – Remaster)
13. Dachau, Disney, Disco (2022 – Remaster)
14. Radiation (2022 – Remaster)
15. Frankie Teardrop (First Version) (2022 – Remaster)*

アラン・ヴェガ｜NYアンダーグラウンド/プロト・パンクの伝説的バンド＝スーサイドの鬼才！未発表作をリリースしていくシリーズが始動＞＞＞＞