〈What's Your Flava?〉──クレイグ・デヴィッドのなかで照射し合う三つのフレイヴァー その1
2STEP/UK GARAGE
そもそも海賊FMやクラブでMCとして活動を始めたクレイグは、その後DJとしても活動。盟友マーク・ヒルとはこの頃に出会っている。マークがピート・デヴェルーと結成したアートフル・ドジャーのシングル“Re-Rewind(The Crowd Say Bo Selecta)”でヴォーカルをとり、〈プリンス・オブ・2ステップ〉と賞賛された99年以降の活躍は御存知のとおり。案外知られていないが、DJとしてミックスCD『Garage Anthems Mixed By Craig David』をリリースしたのもこの時期。全英1位を獲得したソロ・デビュー曲“Fill Me In”もマークによるものだ。その後ドジャーズのシングル“Woman Trouble”でロビー・クレイグと共演。以後はシーンと縁遠くなっていったようにも見えがちだが、シングルのリミキサーにはMJコール、サンシップ、チャンキーなどを常に起用し、出所に対する目配せを忘れたことはない。そんなスタンスはDJスライドやプラッツ、トッド・エドワーズらをリミキサーに迎えた“What's Your Flava?”でも同様だ。
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2002年12月05日 12:00
更新: 2003年02月13日 12:04
ソース: 『bounce』 238号(2002/11/25)
文/高橋 玲子