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インタビュー

〈What's Your Flava?〉──クレイグ・デヴィッドのなかで照射し合う三つのフレイヴァー その3

UK AUTHENTIC POP & ROCK
クレイグの持てるアイドル性からルックスを差し引いて考えたら、そのキモはやはり情感豊かでキャッチーなメロディーにあるだろう。その発露は案外古く、16歳の時には当時の人気グループ、ダメージのソングライティング・コンテスト〈Damage Groove Competition〉に応募して見事“I'm Ready”で優勝している(シングル“Wonderful Tonight”のカップリング曲に採用)。彼の書くメロディーの普遍性はデビュー前から証明されていたのだ。『Born To Do It』の中核を成していたのも基本的にはメロディー路線で、ウェストライフが歌っても似合いそうな“Walking Away”はその代表格だった。その後もU2の“One”をカヴァーしていたクレイグだが、今回の『Slicker Than Your Average』では、スティングの“Shape Of My Heart”をループしてそこにスティング本人を迎えた“Rise And Fall”という荒技も披露。ポップスターとしてのクレイグの魅力は、今回登場したDVDでも存分に味わえる。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年12月05日 12:00

更新: 2003年02月13日 12:04

ソース: 『bounce』 238号(2002/11/25)

文/出嶌 孝次