インタビュー

PALM DRIVE(5)

アルバム『BLOCK HOLIDAY』はこんな感じ!!

サクッと中身を紹介すると……まず、アコギで疾走するハイパーな“PRIVATE EYEZ”には、F.O.Hを通じて知り合ったRhymesterと、イヴェント〈春夏秋冬〉時代からの馴染みだというTIGERが登場。「宇多丸さんはあややのシングル持ってきて俺にサインしてくれって言うんですよ(笑)。最初は酔っぱらいをテーマにしようよって言ってて、酔っぱらいといえばTIGERがいたな、と(笑)」。

また、“IDIOTS”に登場のVlidgeについては、「アレンジの仕事をさせてもらった縁で。ポップな曲をやる2人っていうイメージがあったから、歌詞もトラックもダークなやつをあえてやってもらった」とのこと。SAKURAとCO-KEYが参加した“L.O.F.”も「しっとりした曲をやることが多いSAKURAにウェッサイな感じの曲をぶつけてみたらおもしろいかな、と。で、CO-KEYは……今井了介の誕生パーティーで会って明け方までずっと話をされて……奴は覚えてないらしいけど(笑)。今回はテンション下げめにやってもらったんだけど結果的に凄く良い感じになって」と狙いが的中。いずれの曲でも、AKIRA言うところの「トラックと声、声と声の違和感を考えたいいブレンド」が実現されている。で、筆者的にはCORN HEADとCrystal Kayの“HELLO☆GOOD BYE”がハイライトで、これも「Crystal Kayの清涼ヴォイスとCORN HEADの荒くれヴォイスがイイ感じで絡むかなと思って」とのこと。そのとおり!! で、いずれの楽曲も緩やかでピースフルなヴァイブが充満し、「何か西海岸っぽい雰囲気もあって、狭いブロックのほんわかした休日……仲間の感じが出てるから」ということで名付けられたタイトル『BLOCK HOLIDAY』が作品の中身を見事に物語っている。何とな~く仲間内でユルユルになって聴きたくなる傑作なのだ!!

▼文中に登場したアーティストのディスクを紹介

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年04月03日 10:00

更新: 2015年03月17日 12:27

ソース: 『bounce』 241号(2003/3/25)

文/出嶌 孝次